醍醐寺

今月はせっかくの紅葉シーズンなので積極的に京都の観光地をめぐっている。
今週は山科の醍醐寺へ。もちろん自転車で。往復で約30km。これくらいなら楽勝。


醍醐寺で一番のお目当ては何と言っても五重塔(国宝)。
平安時代に建てられたのがそのまま残っていて、京都では最も古い木造建築らしい。
そもそも、京都は意外と古い建物が残っていない。
もちろん原因は応仁の乱をはじめとする戦乱で、
今に残る有名な建築は桃山時代〜江戸時代のものが多いと思う。




醍醐寺 五重塔 (絞り優先AE F/9 Tv1/160 ISO-100 露出補正-1.7)
程良い逓減率(=上の層にいくほど小さくなる度合)と
長い相輪(=塔の上についている輪っかの飾り)を持つバランスの取れた美しい建築。
五重塔のシルエットは逓減率、軒の出の深さ、相輪のサイズで決まる訳だが、
その全てが調和している。すばらしい。


醍醐寺五重塔がある下醍醐の他に、醍醐山山頂にも上醍醐と呼ばれる伽藍を持つ。
夕方が迫っていたが、大した事は無いだろうと勢いで登ることにした。
約40分の登りで山頂へ。結構急な坂でそれなりに疲れた。
上醍醐にも国宝や重文の建築が多くあったが、印象に残ったのは夕日の美しさだった。
山科から宇治にかけての平野を夕日が照らす。
他にほとんど人がいない中、一人でゆったりと夕景に浸った。
(その後、暗くなる前に下山するために大急ぎで坂を下りる羽目になったのだが。)




晩秋の輝き (絞り優先AE F/4.9 Tv1/1250 ISO-100 露出補正-1.3)
夕日に輝くススキを逆光で撮ってみた。
霞のかかった彼方には夕暮れに沈んでいく宇治の街。
ちょっと幻想的な光景だったのだが、うまく表現できているだろうか。