宇治ぽたりんぐ

天気予報によると、今日も午後から下り坂。
という訳で今週は近場をポタリング(自転車でまったり走る事)。


それにしても、年明けてからまっとうに晴れた週末が無い気がする。
執拗にサイクリングに出かけてはいるのだが、ほぼ毎回雪に降られている。
フラストレーションたまるなぁ。

放水中

京都から宇治を目指す。ルートは川端通師団街道→京町通→宇治川沿い。
1時間ほどで宇治の市街へ到着。まずは宇治川上流の天ヶ瀬ダムへ。




天ヶ瀬ダム
形式はアーチ式コンクリートダム。宇治川(→淀川)の水量調整を主目的とした多目的ダム。
高さは73mと結構大きい。ダムの上部が反り返っている形状も相まってなかなか迫力がある。
今日行ったときは中央の洪水吐から放水していた。
天候が下り坂だからあらかじめ貯水量を減らしておこう、という事なのだろうか?
一度三つの洪水吐から放水しているのを見てみたいものだ。

撤退→中国

当初は宇治からもう少し進んで宇治田原とかに行くつもりだったのだが、
山に差し掛かったとたん小雨がぱらつき始めたので大急ぎで宇治市街まで撤退。
宇治市街は雨こそ降っていないものの、自転車がふらつくほどの強風。
こんな天候ではサイクリングにならないので、近場の観光地で観光することにした。
といっても、平等院宇治上神社は既に行ったことがあるので、
宇治から少し離れた万福寺へ向かうことにした。




中国っぽさ全開 (万福寺 総門)
万福寺は黄檗宗の本山。黄檗宗は江戸時代に伝わった禅宗の一つ。
黄檗宗は中国(明)の様式を色濃く残していて、建築も明の様式に従っている。
入り口の門からしてこの中国風っぷり。普段見るものとは違う建築様式を見るのは実に楽しい。




万福寺 斎堂 (重文)
斎堂は食堂の事。禅宗では座禅に限らず日常生活そのものが修行、
と考えるので食事も重要な修行となる。よって伽藍の中で食堂も重要な位置を占める。
奥に見える木製の大きな魚(叩いて儀式などの時間を知らせる)は木魚の元になったらしい。




心掛け
謹白大衆 (謹んで大衆に白す)
生死事大 (生死は事大にして)
無常迅速 (無常は迅速なり)
各宜醒覚 (各々宜しく醒覚すべし)
慎勿放逸 (慎んで放逸すること勿れ)
色々な所にこの木(巡照板)が掛けられてあった。毎朝夕、木槌で鳴らしてこの文句を唱えるらしい。
日々の心がけが大切、という事か。こういった辺りも自力本願の禅宗らしい。

退却

万福寺を見終わった頃には風がさらに強くなっていた。
自転車は進まない、目に砂埃が入ると最悪のコンディション。
寄り道もほどほどに撤退。サイクリングとしてはイマイチ消化不良だが天気には勝てない。
走行距離は50kmほどだった。