オーバーヒート : 当尾の里(浄瑠璃寺、岩船寺)へ

梅雨の合間の晴れた週末。折角なので自転車でお出かけ。
行き先は当尾。木津の東で京都府の南端になる。

行き

京都を出発。京都脱出ルートはいつも通りの師団街道→京町通。
観月橋を渡ってからは国道24号から府道69号(R24旧道)を走る。
この辺りは交通量があって走りづらい。
長池で国道24号を捨てて府道70号へ入る。
この道は交通量も少なく、緩やかなアップダウンで走りやすい…
はずだったのだが、この日は暑すぎた。
直射日光に照らされ、アスファルトの照り返しを受けて体温がどんどん上がる。
暑さに耐えかねて自販機で買った水の大半を頭からかけて冷やす。これが気持ちいい。
この後もトイレなど水がある場所に入るごとに、水をかぶって暑さをしのぐ事に。


木津からは加茂を経由して浄瑠璃寺へ向かう。ここからはちょっとした登り。
普段なら何でもない程度の登り坂なのだが、やはりこの日は暑すぎる。
仕方なく小休止をとろうと自転車を止めたら、そこに当尾の象徴、石仏があった。




往来を見つめる
当尾といえば石仏で有名。路傍の所々に石仏が残されている。
中世には多くの寺院がこの一帯で栄えたらしい。
その名残として浄瑠璃寺岩船寺と石仏群が残ったのだろう。


浄瑠璃寺

坂を登りきって最初の目的地の浄瑠璃寺に到着。
ここの特徴は九体阿弥陀如来。その名の通り、九体の阿弥陀如来像が横一列に並んでいる。
浄土思想での九段階の往生(その人の生き方によって上品上生, 上品中生, …, 中品中生,
…, 下品下生の3x3=9段階のランクに分類される)を表現しているらしい。
"どのランクでも救ってあげます"って事だろうか?




浄瑠璃寺 本堂 (国宝)
平安後期の建築。九体の阿弥陀如来像を横一列に置くため、横に長い建物になっている。
正面に見える扉一つ一つの向こうにそれぞれ阿弥陀如来像が置かれている。
まさに九体阿弥陀如来のための建物といった感じ。
コンセプトが明快な建築は見ていてすっきりした気分になる。

岩船寺

浄瑠璃寺の次は近くにある岩船寺へ。
ここは紫陽花で有名なのだが、この暑さのせいか花も弱り気味に見えた。




岩船寺 三重塔 (国重文)
室町時代の建築。意匠は和様を基調としている。
…他にも何か書きたいのだが、暑すぎてちゃんと観察できなかった。
青白い紫陽花と朱色の塔の対比がきれいだった、とか言っておこう。

帰り

この後、元の予定では柳生へ行こうかと思っていたのだが、
あまりに暑いので止めにして帰ることに。
帰りは笠置を経由して木津へ。木津からは行きとほぼ同じルートで帰還。


行程表

7:55 京都 0.0km ---
(1h50m+0h10m) (師団→R24→r70) (38.2km) (20.8km/h)
9:55 木津 38.2km ---
(2h30m+1h30m) (r752→当尾→r33) (26.6km) (10.6km/h)
13:55 笠置 64.8km ---
(0h50m+0h10m) (R163) (15.2km) (18.2km/h)
14:55 木津 80.0km ---
(2h00m+0h40m) (r70→R24→師団) (38.2km) (19.1km/h)
17:35 京都 118.2km ---



所要時間 : 9:40
走行時間 : 7:10
停止時間 : 2:30
走行距離 : 118.2km
平均速度(全体) : 12.2km/h
平均速度(走行) : 16.5km/h