テスト撮影行 : 山形にて

学会で山形へ出張中、時間を見つけて観光&D200のテスト撮影をしてきた。
行った先は山寺(立石寺)と蔵王

山寺編

山形駅では観光用に無料でレンタサイクルを貸し出している。
折角なので山寺まで自転車で行こうと思って借りたのだが、
これが何とハンドルが手前に曲がったタイプのママチャリ。
ママチャリなのは仕方ないと思うが、せめてハンドルが曲がっていないタイプにして欲しい。
お陰で慣れるまではふらふらとした運転になってしまった。
普段自転車で100km以上平気で走っている人間とは思えないような情けない有様。
それでも30分も走っていると慣れてきて、それなりのペースで走れるようになった。




水滴 [絞り優先AE(-0.7) F4 1/125sec ISO-200 (Ai 28mm F2.8S)]
山寺へ行く途中に立ち寄った薬師堂で撮影。
これを撮った28mm F2.8Sは最短撮影距離が20cmで、被写体の近くまで寄る事ができる。
フィルム換算だと42mmなので標準マクロレンズっぽく使えるのでは、という事でテスト撮影。
今まで撮れなかった絵が撮れるのは楽しい。




弟子の視線 [絞り優先AE(-1.3) F2.8 1/40sec ISO-200 (Ai 28mm F2.8S)]
山寺(立石寺)は松尾芭蕉が"静けさや 岩に染み入る 蝉の声"の句を詠んだ場所。
芭蕉と弟子の曾良銅像が並んでいたので撮ってみた。
弟子の視線の先に師匠がいる、といった雰囲気を出してみたかった。




杉木立の参道 [絞り優先AE(-1.3) F5.6 1/20sec ISO-200 (Ai 28mm F2.8S)]
山寺は麓にある根本中堂の他に、山の上にも伽藍を持っている。
でも山寺の真の見所はそのどちらでもなく、その間をつなぐ参道だろう。
杉木立に囲まれた参道の雰囲気は、さすがに芭蕉に句を詠ませただけの事はある。
ただ、この日は観光客が多く"静けさ"とは全く無縁だったのが残念。




秋桜 [絞り優先AE(+1.7) F2.8 1/160sec ISO-200 (Ai 28mm F2.8S)]
山寺の山上でコスモスが咲いていたのでマクロもどきの撮影をしていたら
蜂がやって来たのであわててシャッターを切った。
もう少し待てば&1段ほど絞れば蜂にもピントが合わせることができたかもしれない。
ちょっと残念な写真になってしまったが、これはこれで面白いので載せてみる。

蔵王

山寺へ行ったのとは別の日、蔵王へ足を伸ばしてみた。
山形駅から刈田山頂までバスがでていて、火口湖のお釜までお気軽に行く事ができる。
だが、山頂に着いてみると、真っ直ぐ歩けない程のものすごい風が吹いていた。
気温も低く、写真を撮ろうにも2、3枚撮っていると手がかじかんでしまう。
とりあえず山の上は寒いだろうと思って長袖を一枚着ていったのだが
正直な所、山を舐めていたとしか言いようが無い。
去年id:ymlab氏と乗鞍岳で同じような経験をしたのだが、全く学習していない辺りが情けない。




蔵王のお釜 [絞り優先AE(+1.0) F10 1/160sec ISO-100 (AF-S DX 18-55mm F3.5-5.6 VR)]
蔵王の山頂にある火口湖。寒さに凍えながらも頑張って撮影。
周囲も火山らしい荒涼とした雰囲気がいい。今度はバスではなく自力で登りたい所だ。
レンズは標準ズームを使用。28mm単焦点はスナップ的に撮るには何の問題も無いのだが、
やっぱりこういった広がりのある景色には広角側が欲しい。




蔵王のお釜(その2) [絞り優先AE(+0.3) F8 1/250sec ISO-100 (Ai 28mm F2.8S)]
折角なので足でズームして単焦点でも撮ってみた。
寄って撮るとこの"お釜"の迫力がよく分かる。
とはいえ、この写真を撮った場所、すぐそこが崖の怖い場所。
(左下に写っているのが自分がいる地面)
風が強くてふらふらするので怖さ倍増。

まとめ

D200での初めての撮影テスト、なかなか楽しむ事ができた。
28mm単焦点はマクロっぽく撮ったり、絞り込んで広角っぽく撮ったり、
なかなか表現の幅が広そうな感じ。画像もくっきりしていて気持ちいい。
標準ズームはやっぱり便利。
山歩きでは"足でズーム"ができない事も多いので必須だと思う。
結局どっちも必要なのだが、とりあえず写真の上達のためにも
28mm単焦点を常用レンズとして使っていきたい所。