異国情緒と先っぽ : 犬吠埼へ (つくばシリーズ vol.3)


という訳で週末のサイクリング。
行き先はタイ…じゃなくて銚子方面。
この日は北西の風が吹いていたので追い風になる方向を選んだ。

つくば→土浦→成田

つくばから土浦は前回も使った自転車道"つくばりんりんロード"を走る。
鉄道路線跡だけあって平坦で直線的。追い風もあって効率よく距離を稼ぐ事ができた。
土浦は土浦城とか街並みとか見るべき物はあるのだが、
今回は遠くを目指しているのでパス。


土浦からは国道125号で佐原方面を目指す。
所々で左手に霞ヶ浦が見えるが、概して単調な道だ。
追い風でスピードが乗っているのが救い。
そのまま佐原に行ってもいいのだが(佐原は水郷の商家町が見所)、
成田の北東にタイ寺院があると聞いていたのでそっちへ向かう。


利根川を渡ると下総台地と呼ばれる丘陵地帯に入る。
緩やかな起伏はあるが、周囲に高い山は全くない。
関西に慣れた身には不思議な感じのする土地だ。
山が無いのと、表面が赤土のいわゆる関東ローム層なのとで水に乏しい土地のようだ。
台地の上には水田は全くなく、もっぱら畑や牧場として使われているみたいだ。


そんな丘陵地を走っていると突然表れるのが先に出した写真のWatPakNam日本別院だ。
どうやら在日タイ人向けの本式の寺院らしく、周囲では(多分)タイ語が飛び交っていた。
意外な異国感が楽しかった。

成田→銚子

せっかく成田まで来たのだから成田空港とか新勝寺とか見ればいいのだが、
どちらも来た事があるのと、どちらも時間がかかりそうなので今回はパス。
当初の予定通り、銚子の先っぽを目指す。


台地を下って国道296号沿いの道の駅"多古あじさい館"で昼食にしようと思ったのだが、
この日は混雑していてレストランは30分以上待ち。
仕方ないので総菜みたいなのを買ってお茶を濁す。残念だ。
多古から銚子へは国道126号が走っているのだが、その一本北に広域農道がある。
国道126号より交通量が少なそうなのでこっちを選択。
平坦な水田の中を行く単調な道なのが難だが、平坦で距離を稼ぐ事ができた。


広域農道は北総台地の東端にぶつかった所で終了。
この小さな岡を越えれば銚子だ。
総武本線に沿ったルートでここを越える。
しばらく走って銚子市街に到着。

先っぽ大好き : 銚子と犬吠埼

銚子は日本でも有数の漁獲高を誇る漁港だ。
まずはその港の方へ向かってみた。




銚子漁港夕景 (1)
銚子に着いたのは夕方。
魚市場は夕方が一番静かな時間なのかもしれない。
広い空間に人がほとんどいないのが少し物悲しかった。
[ Nikon D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S ]



銚子漁港夕景 (2)
広い空間だが人気は少ない。
漁船の入港予定を熱心に確認していたのがかっこよかった。
[ Nikon D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S ]


漁港を見た後は犬吠埼を目指す。
日が短くなってきたのでこの辺りは時間との戦いだ。
なんとか日没前に岬に着く事ができた。




先っぽ好きの記念写真
先っぽ好きとしては何としても来たかった犬吠埼
id:ymlab氏と来た事があるのだが(もちろん車で)、自転車で来ると感慨もひとしおだ。
[ Nikon D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S ]


犬吠埼で日没を迎えた。
時間とともに急速に暗くなるので、その前にあわてて銚子市街へ戻る。
郊外のスーパーで夕食を買い込んで、銚子駅で自転車をたたんで帰還した。
帰りのルートは
銚子→[総武本線]→千葉→[総武線]→西船橋→[武蔵野線]→南流山→[つくばエクスプレス]→つくば
路線網が発達している関東だけあって、結構ややこしい。

まとめ

地図 (google map)


走行距離 : 133.4km
走行時間 : 5時間43分
平均速度 : 23.2km/h
最高速度 : 43.5km/h