銀山の跡、近代化の跡 : 福知山→生野銀山→龍野→姫路

ゴールデンウィーク最終日に一日サイクリング。
行き先は生野銀山。京都からでは遠いので福知山から峠越えでアプローチした。

無念 : 福知山→生野銀山

京都から福知山まで電車に乗って輪行
福知山で自転車をセットアップ、朝食も摂って出発。
国道429号で西へ向かう。最初は緩やかな田舎道だが、しばらく走ると榎峠に差し掛かる。
標高270mと小手調べにちょうどいい峠だ。サクッと越えて次へ進む。


またしばらくは平坦で直線的な田舎道。気持ちよく走れるのはいいのだが…
次に挑む峠は標高550mの青垣峠。地図上では峠まで真っ直ぐ道がついている。
最初は遠くからちょっときつめの勾配で登るのだろうと思っていたのだが、
平坦な道が峠の直前まで続いていた。550mまで登るには距離が短すぎる、とイヤな予感。
峠の登りに差し掛かって予感的中。驚くほどの急坂で登りだした。
頑張って漕いでいたのだが、峠まであと高低差で50mという所でギブアップ。
自転車を降りて峠まで歩いてしまった。あの芹生峠でも足を着かなかったというのに…残念だ。


峠からは気持ちのいい下り坂を快走。途中生野ダムで作られた銀山湖のほとりを走る。
緩やかに続くコーナーが心地いい。あっという間に目的地の生野銀山へ。




緑×緑×赤
湖の深い緑が深緑の浅い緑に包まれている、その中に紅一点の赤い葉の木が映えていた。
このルートは水辺の気持ちいい道だった。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X PRO DX 12-24mm F4 ]

意外と観光地 : 生野銀山

生野銀山に到着したので普通に観光。マイナーな観光地かと思っていたが(失礼)
ゴールデンウィークという事もあってか、子供連れの家族なんかも結構来ていた。




鉱脈に沿って
鉱脈というのは地中に板のように存在するものらしい。
写真は板状の鉱脈に沿って細長く露天掘りで掘った跡という事のようだ。
こんな掘り方して事故とか起こらなかったのだろうか。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X PRO DX 12-24mm F4 ]




地下の迷宮
やはり鉱山跡といえば坑道観光。もちろん生野銀山も坑道跡を観光できる。
中は前近代と近代それぞれでの鉱山技術が説明されていて興味深かった。
とはいえ、単純にこういった洞窟を歩くというのがそもそも面白い。
内心DQ3(ゲーム)のダンジョンのBGMを想像しながら歩いていた。

また峠〜脱出 : 生野→一宮(宍粟)

生野から国道312号で少し北の朝来へ。
この区間でコンビニでも見つけて食料や水分を補給する予定だったのだが、
結局朝来まで見つからなかった。この日は気温が高く、水の消費が激しい。
仕方ないので朝来の道の駅にあった自動販売機で500mlの水を連打して購入した。




泳げ、鯉のぼり
この日は5/5の子供の日という事で色々な場所に鯉のぼりが上がっていた。
写真は朝来から少し西に走った辺りで見つけたもの。
強い風にあおられて鯉のぼりがよく泳いでいた。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X PRO DX 12-24mm ]


朝来から再び国道429号で西へ。また峠越えだ。
峠にさしかかる途中、巨大な遺構が突然姿を現した。




古代遺跡みたいな遺構
山中を走っていると突如写真のような遺構が見えた。
神子畑選鉱場(みこばたせんこうじょう)という鉱石を選り分ける場所の跡らしい。
階段状に連なるコンクリートが(行った事無いが)マチュピチュみたいな雰囲気だ。


選鉱場の遺構を見た後は再び峠越え。笠杉トンネルまで登る。
ここは傾斜は普通で距離がややある感じの峠だった。
当初の予定では峠を下ったところからさらに西の高野峠(750m)に挑むつもりだった。
だが、残り時間が厳しくなってきたので県道6号で南へ。播磨新宮方面へ脱出する事にする。
播磨一の宮の伊和神社を見て、国道29号沿いの裏道でさらに南へ。
播磨新宮を経由して龍野に入る。


龍野で少し城下町を散策していると日が暮れてしまった。
この日は体力に余裕があったので龍野から姫路まで走ることにした。
国道179号から国道2号を経て姫路へ。姫路駅前で夕食(松屋)を摂って終了。
帰りは新快速一本であっという間に京都へ帰ってきた。

まとめ


走行距離 : 151.7km
走行時間 : 6時間52分
平均速度 : 22.1km/h
最高速度 : 52.5km/h