累積走行10000km達成記念事業・"びわいち" (簡略版)

最近、今までの自転車での走行距離をまとめていたら
少し前に累積走行距離10000kmを達成していた事が分かった。
日本から10000kmだと…西に向かえばロンドン、パリを越えるくらい。東に向かえばシカゴくらい。
思えば遠くまで来たものだ。(あと、こんな距離を一発で飛べる飛行機すごい。)


という訳で、累積走行10000km達成記念という事で何かしようと思っていたのだが、
ここは一つ関西の自転車乗りの原点に帰って琵琶湖一周(通称"琵琶1")をすることにした。
琵琶1は3年前のゴールデンウィークに一度やったことがあるのだが、
その時は航続距離が足りなかったので3日に分けて走った。
だが、レベルアップした今なら一日で走り切れてしまうはず。
ここ3年のサイクリングの総まとめとして挑んできた。


今回の自転車のお供にはリバーサルフィルムをつめたMinolta CLEを選んだ。
まだ現像が済んでないので、今回は写真少な目の簡略版の更新。後で充実させるかも。


見慣れた単調さ : (京都→)大津→彦根

京都を出発して大津へ。走り慣れた蹴上から山科、逢坂越えのルートを経て大津へ。
浜大津で大津港へ出て遊覧船ミシガンを眺める。何時間後にここに戻れるのだろうか、
そもそも走って戻れるだろうか、とか思いながらいよいよ出発。


大津から近江大橋を渡って湖岸道路へ。後はひたすら単調なサイクリングロードを北上する。
彦根までは最近ymlab氏と一緒に走ったので新鮮味が薄い一方、どこまで来たかが分かりやすかった。
道の駅草津琵琶湖大橋、マイアミ浜と横目に見ながら、ほぼ休憩無しで昼前に彦根へ到着。
(近江鉄道の)彦根駅でちょっとした物を購入し、駅前のアルプラザ(平和堂)で昼食休憩。
体力を十分に回復させてから、湖岸沿いの道へ戻る。

琵琶湖の真髄 : 彦根木ノ本近江今津

彦根から北に向かって走っていると、だいぶ前(近江八幡付近?)で抜かした自転車に追いついた。
リカンベント(椅子に座って足を前に投げ出した姿勢で乗る自転車)に乗っていたのですぐ分かった。
この日は多くの自転車乗りが湖岸沿いを走っていた。この内何人が琵琶1に挑むのだろうか?


彦根を過ぎると海が近い道が所々にあり、長浜まで気持ち良く走ることができる。
長浜も観光地だが、当然のごとく通過してさらに北へ。
長浜から北は再び非常に単調な道になる。琵琶湖も木々にさえぎられて見えない区間が続く。
道の駅「湖北みずどりステーション」で休憩。ここでもまだ琵琶1の半分にも満たないのだが、
体力は半分以上消費してしまった感じだ。ここでじっと座って体力の回復に専念する。


この辺りから奥琵琶湖の景色になる。湖面に立つ波が穏やかになり、鏡のように景色を映し込む。
周囲に山も迫ってきて美しい風景だ。琵琶1の真価はこの付近の景色にあるといっていいだろう。
木ノ本からは国道8号旧道のトンネルや、国道303号のトンネルを抜ける。
3年前に来たときはトンネルまでの登り坂がきつかった印象があったが、
今の自分にはあっけないほど短い登りだ。自分のレベルアップっぷりに驚く。
時間が押していたので奥琵琶湖パークウェイはパスして国道303号経由で海津へ。
海津からは再び平坦な湖岸沿いの道を走って近江今津へ。

強弩の末勢 : 近江今津→大津(→京都)

近江今津平和堂(また平和堂滋賀県を語る上で平和堂は外せないのだ。)で夕食休憩。
本当はもう少し休みたかったのだが、既に日没の時間が近づいている。
残照がある内にこの先の北小松までの田舎区間を突破しておきたかったので先を急ぐ。
湖西屈指の単調区間安曇川河口付近の湖岸沿いの道を飛ばす。
疲れが出てきてはいるが、暗くなるまでと割り切ってハイペースで走る。
白鬚神社のある付近では国道161号を走る必要がある。既に日が暮れて暗くなり始めた時間帯、
大型車におびえながら何とか北小松まで走りきった。


北小松からは国道161号と分かれて湖岸に近い細い道になる。交通量がほとんど無いのがいい。
この辺りで完全に暗くなってしまったが、電池を交換したばかりのライトの明るさで乗り切る。
琵琶湖大橋のある堅田まで一気に走るつもりだったのだが、脚にかなり疲れを感じたので
途中の志賀駅で小休止。この辺りの駅は比良山系へのアプローチでよく使ったものだ。


志賀からひと走りして堅田へ。堅田まで来ればだいぶ戻ってきた感じがする。
堅田のスーパー(平和堂ではない)で再び小休止して体力を整え、最後の大津へ向けて出発。
堅田から大津の間は国道161号を走る。完全に無心になって走ると、ついに大津の街が見えてきた。
最後は勢いに任せて走り、ついに大津港に到着。
朝に大津を出発したのが8時40分。到着が20時55分。実に12時間15分の長丁場がついに完結した。
(琵琶1の走行時間は約7時間40分、平均速度は約24.5km/hだった。)




ゴール!
僕が大津港に到着した頃、遊覧船ミシガンも大津港へ戻って来るところだった。
琵琶湖一周走ってきたのが冗談みたいな、不思議な気分だった。
このミシガンにもちょっと思い出があったりで、少し感傷的になるふりをしてみたり。
[ Olympus μ-tough 8000 + 後処理いろいろ ]




200km
大津港の時点では走行距離は199.1kmだった。これで終了なら姑息な事をして900m稼ぐ所だが、
今回はどうせ京都まで戻る間に200kmの大台に乗るので気にせず走る。
結局、大津港からほど近い大津の市街地で200km達成。初の200km越えの記念写真。


大津から京都へは逢坂越えと九条山を越える必要がある。
どちらも大した事はない峠なのだが、疲れきった脚で登れるのかやや不安だった。
しかし、走り始めてみると何の問題も無く二か所の登りを越えることができた。
まだ少し余力を残した状態で京都に帰還。トータルの走行距離は213.6kmで自己記録更新。

まとめ


走行距離 : 213.6km
走行時間 : 8時間50分
平均速度 : 24.1km/h
最高速度 : 47.0km/h


今回は琵琶1各地点でのラップタイムも。

時刻 地点 累積距離 前地点からの距離
8:40 大津 0.0km ---
11:50 彦根 64.9km 64.9km
15:00 木之本 99.4km 34.4km
16:45 近江今津 130.5km 31.2km
20:55 大津 188.6km 58.1km