新居選定の旅/小さくとも本格的

新たな職場へ移る日が近づいてきた。この日はつくばへ行って住居探し。
往復とも夜行バスでとんぼ帰りという強行スケジュール。
それはいいのだが、行きの夜行バスでちょっとしたトラブルがあった。


京都駅で夜行バス(ツアーバスタイプ)に乗る。
座席が運転手の近くだったので運転手(2人いる)の会話がかすかに聞こえてきたのだが
その会話に"サーモスタット"とか"ラジエータ"とかいう単語が含まれていた。
それで何かイヤな予感がしていたのだが、予想通り高速に入ってブザーが鳴りだした。
やはりオーバーヒートしたらしい。京都東ICからすぐの大津SAに入って停車。
結局、数時間後に工具を積んだ救援の作業車に来てもらって解決したようだ。
こういう夜行バスって、やはり機材(とか人とか)に負担をかけてるのだろうか。




高速バスのエンジンルーム
大津SAではバスのエンジンルームを開いて停車していた。
移動中に自分の乗っている乗り物がトラブルというのは中々無い経験なので、僕は割と楽しんでいた。
[ Olympus μ-Tough 8000 ]


解決後は順調に走って2時間弱遅れで東京に到着。
東京でカメラ屋に寄り道するつもりだったので、開店まで潰さなければならない時間が減って
僕としてはむしろありがたいトラブルだった。


中野にあるカメラ屋へ行ってお買い物。
東京は中古カメラ関連の商品も豊富で、相場も京都よりだいぶ安いのがいい。
ふと、以前から気になっていたコンパクトデジタルカメラDP1が目に留まった。
中古とはいえ意外なお手ごろ価格だったので半ば衝動買いしてしまった。


このカメラは画像を記録するCMOSが青→緑→赤と三層構造になっているのが特徴。
普通のデジタルカメラは隣接する田の字状の素子をそれぞれ赤、緑(x2)、青で使っている。
こういう物理っぽい特徴は、やはり物理実験屋には非常に魅力的に映る物だ。
CMOSのサイズもデジタル一眼レフで使われているAPS-Cサイズに迫る大きさで、
最初の特徴ともあいまって、デジタル一眼レフに匹敵する画質が得られるらしい。


カメラ屋での買い物を終えてつくばへ。
あらかじめネットで物件を選定してあったので、あっさりと決定して東京へ戻る。
つくばエクスプレスの終点秋葉原にあるヨドバシカメラDP1用のメモリを買って早速テスト。




夜景試写
秋葉原の駅前から夜景の試写。
手持ち撮影だが、広角(28mm相当)で撮像素子が大きいためか低光量でも割と手振れに強そうだ。
[ Sigma DP1 (rawから現像) / F値4.0 シャッター速度0.4秒 ISO感度400 ]




雨×夜
秋葉原駅ヨドバシカメラをつなぐ横断歩道を撮影。
夜で雨が降っているという、難しくもフォトジェニックな状況だ。
(その割にはイマイチ面白くない構図だけど…)
[ Sigma DP1 (rawから現像) / F値4.0 シャッター速度1/6秒 ISO感度400 ]


コンパクトデジカメは使っていてもカメラという気分がしないのだが、
このDP1はカメラを使っている、という気分にさせてくれる。
飾り気の無いボディデザインと大きなレンズ、そして本格的な撮像素子を持っているというのが
そういう気分を盛り上げてくれるのだろう。
これからじっくりと使いこなしていきたいカメラだ。


(ちなみに、帰りの夜行バスは特にトラブルもなく、定刻に京都に到着した。)