沼と海 : つくば→牛久→佐倉→勝浦

ここ一週間、自転車が入院中だった。故障したのはシフトチェンジ用のワイヤーだったのだが、
ギアもチェーンも約10000kmの走行で痛みきっていたので全部取り替えてしまった。
で、ようやく自転車が復活したので喜んでサイクリングへ行って来た。
行き先は南の千葉県方面。観光よりは走る事自体が楽しい気分だったので、観光少なめで走った。

朝霧 : つくば→牛久沼

つくばを出発して南に向けて走り始める。最初の目的地は牛久沼だ。
サイエンス大通りでつくば市街を迂回、そこから住宅地の細い道を抜けて牛久沼へ。




朝霧
つくば辺りはこの季節は霧が非常に多い。周囲に霞ヶ浦や牛久沼などの湖沼があるからだろうか。
霧に包まれた朝の川はなかなかに幻想的だ。
[ Nikon D200 + Voigtlaender Nokton 58mm F1.4 ]




牛久沼・朝
牛久沼に着いた頃には霧もだいぶ晴れていたが、朝特有の雰囲気は十分に残っていた。
遠くに船で釣りをする人を点景として入れてみた。
[ Nikon D200 + Voigtlaender Nokton 58mm F1.4 ]




初冬の公園
牛久沼の近くにあるカッパの石碑のある公園。
そのカッパの石碑よりも降り積もった落葉の中にあるベンチが印象的だった。
[ Nikon D200 + Voigtlaender Nokton 58mm F1.4 ]




虫食い落葉
何かの植物(こういうとき、植物の名前を知らないので困る)に落葉が引っかかっていた。
落葉は虫に食われて複雑な形に切り取られていた。それが偶然引っかかっているのが面白い。
[ Nikon D200 + Voigtlaender Nokton 58mm F1.4 ]

風車は上が回る : 牛久沼→佐倉

牛久沼からさらに南へ走る。小貝川の堤防上の道を利根川に合流するまで快走。
利根川も堤防上の道を気持ちよく走って、栄橋で川を渡る。
関東でのサイクリングのルートプランニングでは、
利根川や荒川のような大きな川をどこで越えるのかを考えるのが大切だ。
印西市から丘陵地帯を越えて印旛沼のある佐倉へ。今日二つ目の沼だ。




要塞の塔
佐倉近くの印旛沼沿いにオランダ風の風車が建っていた。
残念ながら回っていなかったが、自転車的には無風はかなりいいコンディションだ。
中には説明の人がいて、風車について質問すると色々教えてくれた。
恥ずかしながら知らなかったのだが、風車は上の部分が風向きに応じて変えられるようになっているらしい。
また、風の強さによって(帆船のように)風車に布を張る枚数も変えるようだ。
風車の運用を知る事ができて中々面白かった。
それにしても、レンガの風車小屋は下から見上げるとまるで要塞の監視塔のように見える。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X PRO DX 12-24mm F4 ]

追い風に乗ってひたすら走る : 佐倉→茂原→上総一宮→勝浦

佐倉には国立歴史博物館がある。一度行ってみたいと思っていたのだが、
この日は長距離走りたい気分だったのでパス。昼食だけ摂ってさらに南へ。
県道289号で房総半島方面を目指す。この辺りも丘陵地帯で、だらだらとした登りが続く。
台地の上には田んぼが作れないので畑や農場が広がっている。どこか日本離れした感じが面白い。
大網でそれまでに稼いだ高度を一気に落として平地に戻った。


大網から茂原を経由して上総一宮の玉前(たまさき)神社へ向かう。
だが、神社の社殿は残念ながら工事中で見られなかった。仕方ないのでさらに先へ。
国道128号をひたすら南へ。
この時間には強い北風が追い風になって、30km/hを越えるスピードで走る事ができた。
あわよくば安房小湊まで辿り着けるかと思ったのだが、勝浦で日が暮れてしまった。
房総半島といえば海の幸、という事で駅前の店で海鮮丼を食べて、輪行で帰還した。
帰りのルートは勝浦-(外房線)-蘇我-(京葉線)-南船橋-(武蔵野線)-南流山-(TX)-つくば。

まとめ


走行距離 : 146.6km
走行時間 : 6時間15分
平均速度 : 23.5km/h
最高速度 : 46.5km/h