ライセンスゲット


運転免許の話。
カリフォルニア州では、観光客は国際免許で運転できるのだが
私のような滞在者はカリフォルニア州発行の免許が必要になる。
以前から取りに行こうとは思いながらもそのままになっていたが
ようやく重い腰を上げてDMV(department of motor vehicles, 日本で言う陸運局+免許センター)
に行ってきた。

筆記試験

窓口で受付を済ませて、書類に必要事項を書き込んで提出。
SSN(social security number)が必要(無くても大丈夫かもしれない。詳細は知らない。)。
日本の運転免許も同時に提出する。
簡単な視力検査(窓口の上に貼られているアルファベットを読み上げるだけ)の後に筆記試験。
筆記試験は日本語も選択できるので日本語版で受けた。
試験問題をあらかじめ勉強しておけば試験自体は非常に簡単だった。


日本の免許を持っていれば、筆記試験にパスすると自分一人で運転可能な
練習用ライセンス(temporary license)が発行される。
日本の免許が無い場合には、免許を持った人の同乗が必要な練習用ライセンス
(つまり日本の仮免許と同じ)が発行される。


実技試験 (Behind-the-Wheel Test)

筆記試験に通ったら、後日に実技試験の予約を入れる。予約が無いと受験不可。
アメリカの実技試験は面白くて、自分で試験に使用するクルマを用意する必要がある。
私は日本の免許ありなので、レンタカーを用意して自分で運転して行った。
試験を受けるためにはそのクルマが保険に入っている証明が必要だが、
レンタカー屋に試験に使う旨伝えたら一式用意してくれた。
(普通の仮免の場合は免許を持った人に試験場まで同乗してもらう必要がある。)


という訳で試験を受けた結果...無事合格!
試験官の人は気さくな雰囲気で、試験中にも冗談を言ってきたりしていた。
こっちも、"あれ、今STOPのサイン見逃した?"とか言って返したりしてた。


以下、備忘/参考の為に:


実技試験に関してはCalifornia DMVのビデオ
California DMV - Driving Tests #1 Unsafe Lane Change
 (http://www.youtube.com/watch?v=bHp6gRsmhQw) とそのシリーズ
California DMV - Rules of the Road #2 - Vehicle Safety
 (http://www.youtube.com/watch?v=jc2ybzOeggY) とそのシリーズ
などが参考になる。


実技試験のメニューは
口頭質問、信号での右折&左折、信号のない交差点での右折&左折、車線変更、駐車、バックetc.
口頭質問では車の操作に関わる装置の位置(ヘッドライト、ウィンカー/blinker、ハザードランプ
サイドブレーキ/parking brake、ワイパー、デフロスター)と
右折、左折、減速/停止の手信号(左右逆だが日本と同じ)について聞かれた。


実技試験で気をつけるべき事は
1. 口頭質問
車の操作関係のスイッチ類がどこにあるかを聞かれる。
車種によって場所が違うので、レンタカーなどの場合は特にあらかじめ確認が必要。
2. 死角の確認
発進、車線変更の際は[ウィンカーを出す→ルームミラー→サイドミラー→振り返って死角確認]
特に"振り返って"を明確に動作する必要がある。
車線変更は右折の時のバイクレーンへの進入、左折の時の左折レーンへの進入を含む。
3. 速度
特に明記無いときの最高速度は25mph。大きい道などでは高い値が設定されている。
最高速度の10mph以上or"正当な理由無く(最高速度-10mph)以下"で走ると即失格。遅い方にも制限がある。
4. 一時停止と優先権
STOPのサインがある交差点では停止線の手前で完全な停止が必要。
横断歩道がある場合は横断歩道に入る前と交差点に入る前の二段階停止。
赤信号で右折する場合も一時停止が必要。一時停止違反は即失格なので要注意。
全方向にSTOPのサインがある交差点は"先にやってきた人が先に交差点に進入できる"というルール。
優先権を間違えると(多分)減点。
他のクルマがいなくなるまで待っている、といった一見安全サイドの行動もおそらく減点される。
5. 駐車とバック
駐車、バック(駐車した後、真っすぐバックするテストがある)では縁石に当たると即失格。
バックは後ろを振り返って運転しなければならない。


日本の交通ルールと違うと思った事は...
1. 赤信号で原則右折可能
一時停止が必要。"NO RIGHT TURN ON RED"のサインがある場合は右折禁止。赤い右矢印の場合も禁止。
2. 左折のルール
青い左矢印の出ている場合は優先的に左折できる(つまり対向側の直進が赤)事を示す。
(左矢印でない)ただの青信号では左折は可能だが対向する直進車に優先権がある。
日本と違って左矢印が出た後に青信号に変わる。(青信号になると大抵左矢印は赤になる)
3. 全方向にSTOPのサインがある交差点(STOPの下に4-WAYと書いてある)
先に停止したクルマが優先。左折や右折でもとにかく先に交差点に着いた車が優先。
日本だと一時停止の標識は片方の道路にしかついて無い(一方の道路が優先)事がほとんどなので
かなり違和感がある。自分の番が回ってきたらテンポ良く進入する必要がある。