定番観光再び : 湯河原〜熱海〜箱根


日本帰国中の観光、第二弾。行き先は湯河原温泉方面。
連休とあって宿の手配が危なかったが、なんとか湯河原に予約をとる事ができた。

温泉パイプ : (つくば→)湯河原 (一日目)

つくばから湯河原方面へ向かうのだが、最速の交通手段は当然東京駅から新幹線で小田原or熱海。
しかし新幹線を使うとどうしても気分が旅行ではなく出張な感じになってしまう。
それは避けたかったので今回は小田急の特急ロマンスカーに乗ってみる事にした。
小田急は新宿を起点としているのだが、一部のロマンスカーは地下鉄に乗り入れていて
北千住が始発になっている。つくばエクスプレス利用の僕には北千住始発というのは実に便利。
という訳で地下鉄に乗り入れるロマンスカー"メトロはこね"に乗って小田原へ向かった。




小田急MSE
"メトロはこね"としてやってきたのはMSEという車両だった。外観も流線型で特急らしく、
車内も木目調の落ち着いた感じで、いかにも"特急に乗って旅行している"という気分にさせてくれる。
写真は小田原駅で撮ったのだが、地下鉄の北千住駅では味気ない通勤電車に混じってこの車両が
やってくるのが、違和感があって面白かった。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]


熱海で同行者と合流して、宿泊地の湯河原へ一駅戻る。
湯河原では足のツボを刺激する仕掛けのある足湯"独歩の湯"で色々な足湯に入った。




温泉パイプ
湯河原は谷川に沿った温泉街。
その川を渡る橋からは、川沿いにたくさんのパイプが設置されているのが見えた。
きっと源泉から温泉のお湯を運んでいるのだろう。いかにも温泉地らしい風景だ。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]


夜は湯河原の温泉旅館で宿泊。古めかしくて、良く言えば風情のある旅館だった。
温泉は貸し切り制でよかったのだが、非常にお湯の温度が熱かった。

昭和様式 : 熱海 (二日目)

二日目は朝から雨が降っていた。しばらく待てばあがりそうだったので、
宿でのんびりしてから観光に出発。隣町の熱海へ向かった。




貫一お宮
熱海といえばこの貫一お宮を見なければならないだろう。
小説"金色夜叉"の有名な一場面だ、と書いているが読んだ事は無い。
有名な場面なので知識としては知っている、といった所だ。
隣にはこの場面に欠かせない松の木もあったが、初代は枯れてしまって二代目だそうだ。
そもそも小説の中の話なので松が実在するのも変な話なのだが、それもまた面白い。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]




昭和様式の熱海城
熱海には熱海城という城があるのだが、そもそも歴史的には熱海に城は無かった。
昭和になって、純粋に観光地として城を建造してしまったのだ。
歴史的バックボーンが無いだけあって、"昭和様式"とでも名付けたくなるような建築だ。
城の中も"客を楽しませよう"とアイディアを尽くしているのが、何とも昭和な感じで楽しかった。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]




熱海城からの眺め
熱海城は街を見渡せる場所に建っていて、市街地が一望できた。
斜面に張り付くように温泉旅館が立ち並ぶ様は、いかにも熱海らしい光景だ。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]


熱海城でかなり時間を費やしてしまったので、熱海駅までのんびり歩いて帰ったら日が暮れてしまった。
駅前の商店街で買った温泉まんじゅうが美味しかった。

技術が必要 : 箱根 (三日目)

三日目は湯河原からバスに乗って箱根方面へ向かった。
連休だけあってバスは混雑していて、箱根まで立席になってしまった。




芦ノ湖
箱根に向かうバスが峠にさしかかった所からの眺望。
芦ノ湖の向こうに富士山が見えるという、絵はがきにでもなりそうな景色だ。
バスの運転士さんが気を利かせて景色を見るために一時停止してくれた。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]




技術が必要
芦ノ湖では手漕ぎボートで遊ぶ。
スワンボートと違って真っすぐ進むのにもコツが要るのが手漕ぎボートの楽しい所だ。
漕ぎ始めはちょっと怪しかったが、少し経つと勘が戻ってきて
結構いいスピードで走らせる事ができた。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]


ボートで遊んだ後は遊覧船で芦ノ湖の南にある箱根町から北にある桃源台まで移動。
遊覧船なのだが、移動手段としても機能しているあたりが面白い。




ワカサギの天ぷら
昼食はワカサギを出すレストランに入った。
ワカサギの天ぷらは結構たくさん入っていて大満足だった。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]


桃源台からはロープウェイで大湧谷へ移動した。




大湧谷
大湧谷は火山の煙があがっている観光地。
周囲は強烈な硫黄の臭いがしていて、活火山の力強さを感じさせる。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]




玉子ロープウェイ
大湧谷の名物は黒玉子。地熱を利用して作ったゆで卵で、温泉の成分で殻が黒く変色している。
中身がどんな色か疑問だったのだが、割ってみると普通の白いゆで卵だった。
写真は茹でるための玉子を山の上へ運ぶロープウェイ。
この日は客が多いせいか、ひっきりなしに動いていた。
黒玉子は一つ食べると7年、二つで14年寿命が延びるとかいう言い伝えがあるそうで、
しっかり14年分寿命を延ばしておいた。
[ Nikon D700 + AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D ]


大湧谷からはロープウェイで早雲山へ、そこから強羅まではケーブルカーで降りる。
強羅からは箱根登山鉄道で小田原へ。
箱根登山鉄道は普通の鉄道としては日本一の傾斜で、3両編成だと編成の前後で高低差が3.5mもつくらしい。
スイッチバックも3回もあって、長時間かけて降りてきた。


小田原で解散して私はつくばへ帰還。帰りは東海道線(在来線)で東京経由で帰った。
各駅停車なのだが、グリーン車が付いていて有料で乗る事ができる。
折角なので乗ってみたのだが、この仕組みが面白い。
駅のホームにある機械でSuicaを操作すると、金額が引かれてSuicaにグリーン券の情報が記録される。
そのSuicaを座席の上にある機械にかざせば、座席に着いているライトが赤から緑に変わって
車掌はそのライトを確認する事で検札を済ませる事ができる。
在来線の各駅停車とは思えないハイテク設備だった。