フィルムカメラつれづれ


この日はSonyのNEX-3を持ち出したのだが、
それとは別にNikonのF3(フィルムカメラ)も連れて行った。
いや、F3がメインでNEX-3がサブ、というかブログ用というべきか。


フィルムも使えるうちに使っておかないと、将来後悔する事になりそうだ。
現像と同時に十分なクオリティ/常識的な価格でスキャンをしてくれるサービスがあれば
もっと使うと思うのだが、先細りの需要ではそういったサービスも難しいのだろう。


リバーサルフィルムを光を透して見る美しさが自分にとってフィルムを使う一番の動機なのだが、
フィルムカメラで撮影するメリットの一つは、撮る前にちゃんと考えるという事だろう。
やはり1枚1枚にコストがかかるので、シャッターを切る前に少し考える。
心構えの問題ではあるのだが、デジタルにはデジタルの撮影テンポがあって
なかなかそうはいかない物だ。


自分にとって、フィルムを使う動機を考えてみると、
1. リバーサルフィルムがきれい
 リバーサルフィルム(ネガとは違って赤い物が赤く映るフィルム)に光を透して見るときれい
2. かっこいい
 フィルムカメラは概してデザインがかっこいい。当時の高級品なので質感も高い。
3. 巻き上げの感触が気持ちいい
 マニュアルカメラだと1枚撮影する毎にフィルムをレバーで巻き上げる。その感触が気持ちいい。
4. 1枚1枚を大事に撮る
 コストがかかり、撮影可能枚数がデジタルに比べて少なく、結果がすぐに分からないので
 よく考えて撮影する。
5. モノが残る
 これは説明し難いのだが、そのフィルムが実際に現地に行って、光を浴びて化学反応をおこして、
 それが現像されて絵になった物が手元にある、というプロセスがいい。
といった所か。


欠点は、結果がすぐに分からない、撮影可能枚数に限界がある、ランニングコストが高い、
現像にだすのがメンドクサイ、デジタル化が大変、フィルムの管理が大変。


こうやって考えてみるとフィルムには結構メリットも大きいにも関わらず
デジタルに流れてしまっている。
やはり現像に出すメンドクサさが一番の問題だろうか。
せめてデジタル化が大変、だけでも改良していればもっと使うと思うのだが。