as far as possible

タイトル通り。自転車でどこまで遠くまで行けるのか、試してみた。
走れるだけ走って、帰りは輪行(自転車をたたんで電車で移動)。
暗くなると走れないのでタイムリミットは日没(17:00過ぎ)。

山城国近江国 : 馴染みのルート

朝の8:30に京都を出発。
単純に距離を稼ぐなら南西の大阪方面の方がいいのかもしれないが、
あまり走って楽しそうでないので東へ向かう。
いい加減飽きた逢坂越えを経て大津へ。ひたすら国道1号を東へ向かう。


栗東でR1とR8の分岐。R1を進む。ここからが自転車では未知の世界。
R1の栗東-水口間は路肩が狭い&トラックが多いので非常に走りにくい。
この先、鈴鹿山脈の南端を越える事になるのだが、国道1号を進むと鈴鹿峠が待っている。
車で走ったことがあるが、自動車専用な雰囲気で怖そうな場所だった記憶がある。
高低差も大きそうなのでR1は避けて南の県道4号へ。
県道4号も路肩は狭いがトラックが少ない分国道1号よりは走りやすい。

伊賀国 : 雪の峠越え

r4をひた走って、忍者で有名な甲賀を過ぎ、油日を過ぎる。
しばらく行くと三重県の県境標識が。遠くへ来たものだと実感。
柘植駅で一休みした後、さらに東へ進む。
国道25号(名阪国道)は自動車専用なので走れない。(走れと言われても怖くて無理)
なので、国道25号の旧道の方を走る。旧道の峠道は路面に雪が残っていた。
こんな所で転倒は怖すぎるので、歩いて峠を越える。
幸い、雪の区間はそれほど長くはなく、30分ほどで通過することができた。

伊勢国(1) : 東海道五十三次の四十七

峠を越えて下りの快走路を飛ばすと、関に到着。東海道の要所、関宿があった宿場町。
旧東海道の道を進むとそれらしい雰囲気の街並みが現れる。




関宿にて
写真のように、古い宿場町の面影を残す街並みが続く。
残すと言っても住民の人達はそこで生活している訳で、
所々(というか大半が)改装されていたり、場にそぐわない近代的(?)な建築もある。
観光客の立場としては可能な限り静態保存してもらいたい訳だが、暮らす人は不便だろう。
こういった街並み全体としての保存は中々に難しい、
と写真のフレーミング(余計な物が写り込みがち)に悩みながら考えていた。

伊勢国(2) : 伊勢湾に会いに

関を後にして、とりあえず県庁所在地の津に向かう。
関と津を直線的に結ぶ県道10号を選択。追い風+ゆるやかな下り坂でハイペースに走った。
津の市街地に入る前に専修寺(せんしゅじ)に寄り道。




専修寺 如来堂(左手前) / 御影堂(右奥) (いずれも重文)
専修寺浄土真宗高田派の本山。
真宗らしい巨大な建築。特に御影堂は大きい。
その教義から阿弥陀如来を奉る如来堂が本堂なのだが、如来堂よりも御影堂の方がかなり大きい。
浄土宗系の寺院ではよくあるパターンなのだが、どういう理由があるのだろうか。
建築様式は如来堂が装飾の多い禅宗様なのに対して、御影堂は飾り気の少ない和様。
また、如来堂は裳階(飾り屋根)付き重層で、高さでは御影堂と並ぶ。
サイズの小さな如来堂を大きな御影堂とバランスさせるために、このような様式をとったのだろう。


専修寺を過ぎると、すぐに津の市街地へ入る。
近鉄特急を見て妙に "遠くに来たなぁ" と感じる。近鉄特急、京都にも走っているのだが。
ここら辺りで走行距離が100kmを越えていたのだが、限界に挑戦、という訳でさらに進む。


津の市街地を抜けてさらに南下。
時間的に松阪がいい所なので、目的地は松阪に決定。
途中、香良洲神社に立ち寄った。神明造の社殿がいかにも伊勢っぽい、と思ったら
天照大神の妹神を祭っているらしい。納得。




成長を見守る (絞り優先AE F/5.6 Tv1/20 ISO-100 露出補正-0.3)
香良洲神社の参道にて。木から芽生えた枝(宿木?)に夕日があたる様子を撮影。
主役の枝を強調するため、絞りは最大限開けて背景の鳥居と社殿をぼかしてみた。




伊勢湾と記念撮影
香良洲神社からは海岸がすぐそこ。ここまで来て伊勢湾を見ないのも悲しいので、
ひとっ走りして海岸に出た。で、何となく記念撮影。京都から伊勢湾、走れば走れるものだ。


香良洲から松阪へ向かう途中、ついに日が暮れた。
日が暮れて間もなく、松阪駅に到着。
体力的にはもう少しだけなら走れそうだったが、タイムリミットなので仕方ない。
時間があれば+20kmで伊勢市にも行けたのだが。
松阪で夕食。せっかくなので松阪牛、といきたい所だが、お金ないのでサイゼリア。なんだかなぁ。
松阪駅で自転車をパックして帰途に着いた。
帰りのコースは
松阪→[紀勢本線]→亀山→[関西本線]→柘植→[草津線]→草津→[東海道本線]→山科(→自走)
丸一日掛けたのに三時間弱で帰ってしまう。電車、速いなぁ。

行程表

8:30 京都 0.0km
(3h30m+0h40m) (山科→R1→r4) (69.9km) (20.0km/h)
12:40 柘植 69.9km
(0h55m+0h10m) (R25旧道) (14.6km) (15.9km/h)
13:45 84.5km
(1h00m+1h05m) (r10) (22.9km) (22.9km/h)
15:50 107.4km
(1h20m+0h45m) (R42) (24.7km) (18.5km/h)
17:55 松阪 132.1km

走行距離 : 132.1km (帰りの山科〜京都自走分を含めると143.8km)
走行時間 : 6時間45分
停止時間 : 2時間40分
平均走行速度 : 19.6km/h
平均速度 : 14.0km/h