小浜は遠ても十八里 : 鯖街道で小浜へ
今週はサイクリング。
行き先はついに勝利宣言が出た"Obama"こと小浜へ。
ルートは鯖街道(国道367→303)。
出発地が出町柳付近なので、江戸時代に日本海の鯖を運んだという鯖街道(若狭街道)を
終点から起点に向けて完全に走り抜ける事になった。
花折峠を越えて朽木
京都を出発してまずは大原へ向かう。この辺りは交通量が多く、やや走りづらい。
大原を過ぎると途中越に向けて登り坂が急になってくる。
それなりにしんどいが、この途中越はまだ前菜。
途中峠、途中トンネルを過ぎるとメインディッシュの花折峠に差し掛かる。
九十九折れの登り坂を登って、標高480mの花折トンネルに到着。
トンネルを過ぎるとあとは朽木までひたすら下り。所々で40km/h越えのペースで走れた。
朽木に到着して、まずは目的の一つだった興聖寺へ向かった。
旧秀隣寺庭園 (国指定名勝)
朽木で興聖寺を見物。ここには旧秀隣寺庭園(足利庭園)がある。
足利義晴(室町12代将軍)が三好家に追われて朽木に落ち延びた際に作られた物らしい。
わび・さびを重視する東山文化の流れを受けたシンプルな庭園だ。
庭園が非常にこじんまりしている(この写真で全景)のも
落ち延びた先での侘しさを感じさせてくれる。
興聖寺を見た後、道の駅で昼食。
やはり鯖街道を行くからには鯖寿司を食べておかねば、というわけで名物の鯖寿司を購入。
ハーフサイズで500円。なかなかおいしかった。
再び峠越え〜小浜
朽木から道は再び峠越え。檜峠は傾斜も距離もそれほどでは無いはずなのだが
少し疲れがでたようで結構こたえた。次の水坂峠はトンネルへ迂回。
水坂トンネルを抜けると後は小浜へ向けて下り坂一直線。
小浜への途中、国宝の本堂と三重塔を持つ明通寺へ。
明通寺(みょうつうじ) 本堂/三重塔 (いずれも国宝)
本堂、三重塔ともに和様を基調としながら一部で禅宗様や大仏様を取り入れたデザイン。
いかにも鎌倉時代の建築、といった感じを受ける。
本堂の屋根の広がり、三重塔の軒の出の深さ、双方とも良い雰囲気の建築だ。
明通寺を見た後、小浜市街へ入る。
小浜はさぞオバマで盛り上がっている事だろうと期待していたのだが、
みやげ物屋でも関連グッズは無く、駅前で数本の"I LOVE OBAMA"の幟を見かけただけだった。
どちらかというとNHKドラマ"ちりとてちん"の方で盛り上げようとしているようだ。残念。
600円の節約
目的地の小浜には着いたので、ここで電車で帰ってもいいのだが
時刻は4時過ぎで日没までには余裕がある。
JRの路線で見ると、小浜は敦賀経由でも舞鶴経由でも京都から同じくらいの距離で、
どちらを経由するにしても遠回り。つまり運賃が高い。
折角時間も余っているし、節約したさ半分、海岸の風景見たさ半分で三方まで走ることに。
海岸沿いだからアップダウンも知れているだろうと侮っていたのだが、
この辺りの海岸線は断崖絶壁。
所々にある集落は海沿いの平地にあるので、
道は平地の集落→断崖を山越え→次の平地といった風につけられていて意外に高低差があった。
所々トンネルで改良されているのが救い。
小さな隠れ湾
小浜から国道162号で三方へ向かっている途中、小さな湾を見つけた。
周囲を崖や岩場に囲まれて、ちょっとした隠れ湾のようになっていた。
アップダウンが激しいのはしんどいが、こういった景色が見られるのは悪くない。
三方で夕暮れを迎えたので自転車をパックして撤収。
携帯で帰りの時刻表を調べると京都到着が23時になっている。
どうやら敦賀の乗り継ぎが異様に悪いようだ。この辺りは何か微妙に不便な場所だ。
行程表
7:55 | 京都 | 0.0km | --- |
(1h10m+0h05m) | (R367) | (19.8km) | (17.0km/h) |
9:10 | 途中 | 19.8km | --- |
(1h15m+0h55m) | (R367) | (25.7km) | (20.6km/h) |
11:20 | 朽木 | 45.5km | --- |
(2h05m+2h20m) | (R367→R303→R27) | (41.8km) | (20.1km/h) |
15:45 | 小浜 | 87.3km | --- |
(2h05m+0h55m) | (R162) | (29.7km) | (14.3km/h) |
18:45 | 三方 | 117.0km | --- |
所要時間 : 10:50
走行時間 : 6:35
停止時間 : 4:15
走行距離 : 117.0km
平均速度(全体) : 10.8km/h
平均速度(走行) : 17.8km/h