現代版 お伊勢参り (前編) : 11/1

11/1-3の連休、元々は佐賀へ気球を見に行く計画もあったのだが、
色々とそれどころでは無さそうだったので、結局止めにした。
とはいえ折角の連休、できるなら泊りがけでどこかへ遊びに行きたいとぼんやりと考えていた。


金曜日の夜、疲れていたのか10時頃に家に帰るとすぐに寝付いてしまった。
で、起きてみると朝の4時。
慌てて行き先を考える。何となく伊勢方面へ行ってみたかったので行き先は決定。
楽天トラベルで宿を探すと一か所だけ空いていたので即予約。
そのまま6時過ぎに伊勢に向けて出発。何とも慌しい旅立ちになった。

道中(1) : 関宿まで

ルートは松阪までは以前の松阪行きと全く同じ。
山科から国道1号栗東まで。国道1号は交通量が多いのが走りづらい。
栗東辺りから旧東海道に入る。旧街道筋は交通量が少ないのが気持ちいい。
貴生川からは県道4号で柘植へ。
緩やかな登りが続くがこの日は強い追い風でペースを落とさず走ることができた。
柘植から関までは名阪国道じゃ無い方の国道25号で加太越え。
アップダウンは大した事ないのだが、採石場が多くダンプカーが行き交う雑然とした雰囲気。


関に到着したのは11:30頃。出発が早かったのが功を奏している。
道の駅"関宿"で昼食。
まだ伊勢に着いていないので気が早いのだが、伊勢名物の伊勢うどんを食べる。




伊勢うどん
伊勢うどんはコシの全く無い麺に黒いツユを絡めて食べるうどん。
普通の"美味しいうどん"とは正反対な感じだが、空腹のためかなかなか美味しかった。

道中(2) : 伊勢へ

関からは県道10号で津へ。相変わらず追い風がありがたい。
勢いに任せてハイペースで走ってしまいたい所だが、翌日のための体力を
残しておかなければならないので飛ばし過ぎないように気をつけて走る。


津からは国道23号で松阪へ。片側2車線の交通量の多い道。トラックも多く走りづらい。
松阪からは県道37号で伊勢へ。ここは交通量も適度で気持ちいい道だった。
宮川に架かる度会橋を渡るとついに伊勢。やっとここまでやって来た、といった感じだ。

伊勢神宮 外宮

伊勢神宮天照大神を祭る内宮(ないくう)と豊受大神を祭る外宮(げくう)に分かれている。
参拝の順序は外宮→内宮がスタンダードみたいなので、それに従ってまずは外宮へ。
神社の中は幹の太い古木が立ち並んでいて荘厳な雰囲気。
日暮れが近づいて薄暗くなっていくにつれて厳かさをましてゆく。
本殿の様式は神明造で、太い掘建柱と直線的な屋根の素朴で力強い物。
その素朴な力強さが周囲の自然とよく合っていた。




伊勢神宮 外宮 [絞り優先AE(-1.0) F4 1/25sec ISO-200 / Ai Nikkor 28mm F2.8S]
外宮の拝殿への入り口を斜め横から撮影。
周囲は太く高い木々に囲まれていて雰囲気がある。
夕暮れ前の薄暗い時間のせいか、写真はどれも彩度の無い白黒みたいに写っていた。




結界 [絞り優先AE(-1.7) F2.8 1/25sec ISO-200 / TAMRON SPAF 90mm F2.8 MACRO1:1]
本殿や拝殿を覆う玉垣には柱ごとに紙垂(しで)のついた榊が付けられて結界を作っていた。
玉垣の高さもあって近寄りがたい、厳めしい雰囲気だ。





遷宮予定地 [絞り優先AE(-2.0) F2.8 1/20sec ISO-200 / TAMRON SPAF 90mm F2.8 MACRO1:1]
伊勢神宮の建築は20年に一度全て新しく建てかえられる。
そのために、社殿の横には建て替える用のスペースが予め確保されている。
写真は別宮の社殿の横にある"建設予定地"。本殿の位置には小さな祠が置かれていて、
周囲は紙垂と縄で区切られていた。


外宮を見てまわった所で日が暮れてしまった。
晩御飯を近くのスーパーで確保して宮町の駅近くのホテルへ向かった。
翌日も走る予定なので、風呂に長く入って疲れを癒して早い時間に床についた。