近くて遠い京都観光

今、台湾から学生が研究室に来ている。
折角京都に来ているのにどこも観光しないのはもったいない
ということで研究室の何人かで一緒に京都観光に行ってきた。
訪れたのは北山の金閣寺竜安寺、その後嵐山に移動して天竜寺と化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。
京都に住んでいると意外と京都は観光しないもので、
竜安寺と化野念仏寺は(多分)初めて、残り2か所もかなり久しぶりの訪問だった。


竜安寺の石庭や天竜寺の庭園などの常識的な写真を載せてもいいのだが
そういった写真は観光ガイドにでも載っているので、
綺麗だった紅葉の写真などを何枚か載せてみる。




錦秋 [絞り優先AE(-0.5) F8 1/160 ISO-200 / Sigma MF Fisheye 16mm F2.8]
竜安寺の参道で撮影。
赤や黄色、緑の葉が逆光に照らされて鮮やかなコントラストを見せていた。
今年は紅葉が特に鮮やかな気がするのは、
写真を撮るようになって注意してみているからなのだろうか。




木と空の高さ [絞り優先AE(+1.0) F8 1/60 ISO-200 / Sigma MF Fisheye 16mm F2.8]
木の高さを強調するために広角レンズで見上げて撮影。
その背後にある秋特有の空の高さも表現したかった。




冬の足音 [絞り優先AE(+1.0) F8 1/160 ISO-200 / Sigma MF Fisheye 16mm F2.8]
ここ一ヶ月、紅葉の写真をたくさん撮ってきたので紅葉はやや食傷気味。
という訳で季節感をだして冬の訪れをテーマに一枚。




苔むす石塔 [絞り優先AE(-1.0) F2.8 1/90 ISO-200 / Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8]
化野念仏寺で撮影。
化野は昔から風葬の地、死者の街だった。
化野念仏寺の賽の河原は明治頃にこの辺りに数多く散在していた無縁仏を集めたもの。
石塔に囲まれた一角には無数の石碑や石塔が並んでいる。
夕暮れ時に訪れたこともあって、その石碑の群れは静かな迫力を醸し出していた。




緑と灰 [絞り優先AE(+0.5) F5.6 1/60 ISO-200 / Sigma MF Fisheye 16mm F2.8]
化野念仏寺も紅葉が綺麗だったが、やっぱり紅葉は食傷気味。
そんな気分で歩いていると、一本の木から季節はずれな感じの
若々しい緑の葉が生えているのが印象に残った。
緑の葉っぱが象徴する生と後ろの石塔が象徴する死との対比をテーマにしてみた(大げさ)。


一日京都を観光してみて、やっぱり京都は見るべき場所が多いと実感。
こういった機会でも無いと京都の観光地をまわったりしないのでなかなか良かった。
これで観光客がいくらか少なければ言うことは無いのだが。


あと、使用レンズの所に並んでいる変な文字列について。
先日大阪のカメラ店をふらついていて、気が付くとこんなものを手にしてしまっていた。
35mmフィルム用の対角線魚眼なのでDXフォーマットでは全く魚眼にはなっていないのだが
周辺部の歪みはそれなりにあって撮影していて楽しい。
広角は遠近感を強調した迫力ある表現が魅力。
被写体にできるだけ近づく事を心がけながら使っていきたい所だ。