2008年ラストラン : 神戸・明石へ

昨日、ついに京都でも雪が舞った。
遠くを見ると比叡山から愛宕山にかけてうっすらと雪化粧している。
ついに雪で北方面が閉ざされてしまった。
という訳で、今回の行き先は神戸方面を選んでみた。

障害物競走 : 京都→高槻→西宮→神戸

京都から高槻までは旧西国街道が比較的交通量も少なく走りやすい。
時々夜のトレーニングにも使っている走り慣れた道。
高槻からは西国街道が不明瞭になる。
西国街道を見失って国道171号へ出たり、また西国街道に戻ったりしながら走った。


伊丹からは西宮へはずっと国道171号。
このR171は交通量(特にトラック)が多く、車道が絶望的に走りづらい。
仕方ないので歩道へ逃げると交差点ごとに小さなアップダウンと段差があって、
さながら障害物競走のような状態。この辺りはただただ辛かった。


西宮から神戸に向かうには、海に近いほうから国道43号、国道2号、山手幹線があるが
交通量が多いのはいやなので一番山側の山手幹線を走った。
交通量も多すぎず、ゆるやかなアップダウンが気持ちいい道だった。
この道を走りきると新神戸駅前。近くの北野異人館街から神戸観光を始めることにする。

定番中の定番観光(1) : 北野異人館

新神戸駅からすぐの所に北野異人館街がある。
明治から大正にかけて、日本に住んだ外国人が建てた洋館が集まっている。
全てを見ているといくら時間があっても足りないので中には入らずに雰囲気を楽しんできた。
そのうちじっくり見て周りたい所だ。




異国の香り [絞り優先AE(+1.0) F2.8 1/1250sec ISO-200 / Tamron SPAF 90mm F2.8 MACRO1:1]
うろこの家にて撮影。うろこの家は壁面にうろこのような意匠をあしらった洋館。
門扉の花の飾りがいかにも洋館っぽかったので、うろこの家を背景に撮ってみた。




新年を迎える [絞り優先AE(+0.5) F2.8 1/2500sec ISO-200 / Tamron SPAF 90mm F2.8 MACRO1:1]
北野には天満宮がある。北野で天満宮といえば京都の北野天満宮が有名だが、
こちらは神戸の北野天満神社
新年を迎える準備だろうか、真新しい注連縄が印象的だった。




花習作 [絞り優先AE(+1.0) 1段絞り 1/180sec ISO-200 / Tamron SPAF 90mm F2.8 MACRO1:1]
この日の写真撮影のテーマはタムロンマクロレンズを使いこなす事。
なので北野散策ではこのレンズ一本で撮影していた。
マクロを活かした写真も撮ってみよう、ということで花壇の花で練習。
構図、背景の処理、ピント位置、被写界深度調整…花のマクロ撮影はなかなか難しい。

定番中の定番観光(2) : 元町中華街、メリケン波止場

北野を後にして、次に向かうのは元町の中華街。
お腹が減ったので中華街で軽く食べる事にした。





肉まん&ごま団子@元町中華
京都を出発したときから昼食は神戸の元町中華街で食べようと思っていた。
思ったより到着が遅くなり、途中でおにぎりを食べてしまったがそれでも十分空腹。
空腹を我慢して自転車で走った甲斐あってか非常においしかった。


お腹を膨らませたら、次は港へ。すぐ近くのメリケン波止場へ行ってみた。




復興 [絞り優先AE(+1.5) F8 1/320sec ISO-200 / Tokina AT-X DX 12-24mm F4]
メリケン波止場には阪神淡路大震災によって崩れた波止場の岸壁が残されている。
傾いた街頭や粉々に割れたコンクリートの岸壁が震災のすさまじさを物語っている。
その向こうには復興された神戸の街並みと阪神高速。人間の力も負けてはいない。

やっぱり橋が好き : 神戸→明石

神戸を見終えてさらに西へ。ひたすら国道2号を走る。
須磨辺りから道が海岸近くを通るようになり、なかなか気持ちよかった。
交通量さえ少なければ言う事は無いのだが、大動脈の国道2号なので仕方ない所だろう。
舞子に近づくと巨大な明石海峡大橋が見えてくる。
走るにつれて大きく見えてくる橋の迫力は圧巻だ。




輝く橋 [絞り優先AE(-1.0) F8 1/2000sec ISO-200 / Tokina AT-X DX 12-24mm F4]
明石海峡大橋のトラスが夕日に照らされて浮き上がっていた。
海面も照らされて印象的な光景だ。
やっぱり橋(特に吊り橋)はかっこいい。力を伝える線が目で見えるのがいいのだろう。




一点透視 [絞り優先AE(+1.0) F8 1/160sec ISO-200 / Tokina AT-X DX 12-24mm F4]
明石海峡大橋の本州側には"舞子海上プロムナード"という施設があって、
橋の中まで上がることができる。
柵はあるものの、風が吹き抜ける中でこの高さを歩くのは少し怖い感じだ。
その終点からトラスの先を眺めると、まさに一点透視。消失点が見える。


明石海峡大橋を満喫したので明石の街へ向かう。
明石港たこフェリーを眺めていたら日が暮れてしまった。
すぐ近くの明石駅まで走って、輪行で帰還。
新快速は混んでいて自転車が持ち込める状態ではなかったので各駅停車で帰ってきた。
各駅停車でも意外と速いと感じたのは退避待ちの無い複々線の力、なのだろうか。


今回の走行距離は112.6km。
やや短めだが、市街地は信号待ちなどで時間が掛かるので仕方ない所。
神戸観光もでき、好きな橋も見られて満足なサイクリングだった。