2009年走り初め : 今治から松山往復

年末年始は四国に帰省していた。
せっかくの関西以外を走るチャンスを逃すのはもったいないので
自転車を一緒に持っていって四国を走ってきた。
走ったのは帰省先の今治から松山までの往復。
ルートは行きが国道317号の山越えの道、帰りは国道196号の海沿いの道を選んだ。

雪に怯えながら : 今治→松山

行きは国道317号の山越えルートを走る。
このルートは標高400mほどにある水ヶ峠トンネルで高縄半島の山を貫いている。
平地から見ると今治市の背後の山並みはうっすらと雪を被っている様子。
雪に怯えながらの峠越えになった。


今治から玉川までは緩やかな登り坂で何の問題もなく走れる。
玉川からが本格的な登り。
国道は緩やかなカーブで直線的に登っていく。そのせいか傾斜はややきつめ。
ローギアでゆっくりと登る。
しばらく進むと路肩に雪が目立ち始め、路面も濡れた状態になってくる。
どこまで走れるか不安だったが
車道には融雪剤を撒いているようで雪を踏む状況にはならなかった。
しばらく登って水ヶ峠トンネルに到着。
このトンネルは割と新しいようで(H9開通らしい)広めの歩道があって助かった。


トンネルを抜けると後は下るだけ。
寒さに耐えながら奥道後まで一気に駆け下りた。




うっすら雪化粧
水ヶ峠トンネル付近で撮影。
周囲の木々は北側にうっすらと雪が残っている状態だった。


松山観光 : 石手寺松山城

松山の市街に着いたので松山を観光。まずは石手寺(いしてじ)に向かう。
石手寺四国八十八箇所の51番札所で、衛門三郎の伝説が寺名の由来になっているらしい。
境内は初詣客で非常に賑わっていた。




新年の賑わい [絞り優先AE(+0.5) F8 1/40sec ISO-100 / Tokina AT-X DX 12-24mm F4]
本堂前には初詣客が仁王門の外まで列をなしていた。
この石手寺は仁王門が国宝、本堂や三重塔などが国の重要文化財と古建築の宝庫なのだが、
正月の賑々しさに気をとられて全然観察できなかった。




立ち上る煙 [絞り優先AE(-0.5) F4 1/350sec ISO-400 / Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S]
本堂前も人が多かったが、三重塔前の香盤にも多くの人が集まっていた。
境内全体が新年の賑やかな雰囲気に包まれていた。


石手寺を見終えて松山市街へ。
道後温泉は立ち寄りで入れるのだが、入った後自転車で走ると湯冷めしそうなのでパス。
外から眺めるだけにしておいた。




道後温泉本館(国重文)
道後温泉本館は明治時代に作られた和風建築で
映画"千と千尋の神隠し"に出てくる温泉旅館のモデルの一つにもなったらしい。
複雑な屋根を持つ、見ていて楽しい建築だ。




マッチ箱のような [絞り優先AE(+1.0) F4 1/250sec ISO-200 / Ai-S 80-200mm F4 / トリミング]
松山には路面電車が残っていて、道後温泉の辺りまで路線が延びている。
坊ちゃんに出てくる"マッチ箱のような汽車"が今でも市民の足として生きているのがいい。


次の観光は松山城。登り口がどこか分からずややタイムロス。
ロープウェー乗り場から少し北に行った神社が登り口だった。
予定よりやや遅れ気味だったので駆け足で見て周る。




松山城天守
松山城松山市街の真ん中にある小高い山の上に建てられている。
天守は江戸時代末期の再建。最後の現存天守になる。
親藩松平家の居城だけあって、石垣の積み方や建材の太さが豪華な印象だった。

逆風→横風→順風 : 松山→北条→今治

松山城を見終えたら午後の3時を過ぎていた。
予定では松山を2時くらいに出るつもりだったのでかなりのビハインド。
遅れを取り戻すために帰りの海岸沿いの道は全力で漕いだ。
最初は逆風に悩まされたが、途中から横風になってペースアップ。
最後は順風になって30km/hで今治まで一直線に帰還。
走行距離は96kmだった。