本社機能 : 五個荘金堂の街並みを見に

先週はつくば出張でサイクリングには行けなかった。
今週こそは、と思っていたら朝寝坊。残念すぎる。
仕方ないので先々週に続いて近場へ。
今回の目的地は五個荘の金堂地区。場所は安土からやや北へ行った辺り。
お目当ては重要伝統的建造物群に指定されている街並みだ。


走ったルートは行きも帰りもいつものルート。
京都から蹴上、逢坂を越えて大津へ。大津からは概ね県道2号。
今回は近場でルートも目新しくないので行程の記述は省略。

五個荘金堂

五個荘金堂地区は近世に活躍した近江商人の本宅群が残っている。
いってみれば本社機能の集中しているビジネス街な訳だが、
金堂集落は水田の中にある農村といった趣で目立った派手さがある訳ではない。




数奇屋建築の系譜
公開されている商人屋敷の一つ、中江準五郎邸の外観。
商人屋敷はどれも数奇屋建築の流れに沿った"普通の"近世住居建築だ。
その一見普通な中に、趣向を凝らした庭をあつらえたり
床の間に高価な松の一枚板を使ったりと贅を凝らす。
その辺りに近江商人達の財力とそれをコントロールする感性を感じる。




番頭さんの視点
店頭に帳場が再現してあった。
江戸時代の日本の商業は結構進んでいたようで、
先物取引複式簿記(の原型)なども確立していたらしい。
ここはいわば大企業の本社の中枢、座っていた番頭さんはさぞ優秀な人だったろう。
[ D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S / 絞り優先AE(-1.0) F2.8 1/10sec ISO-100 ]




気の早い人形達
公開している商家の一つでは雛人形が飾られていた。
ちょっと気が早い気がするが、障子越しに陽があたってここだけ春の気配がしていた。
[ D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S / 絞り優先AE(+0.5) F4 1/90sec ISO-100 ]




天秤一挺背負って
この金堂地区は呉服の販売を中心に栄えたらしい。
何人もの行商達が天秤を背負ってここを起点に全国を売り歩いたのだろう。
天秤を背負った人形の表情が活き活きしていて印象的だった。
[ D200 + Ai Nikkor 50mm F1.4 / 絞り優先AE(-0.5) F1.4 1/40sec ISO-100 ]


走行データ


走行距離 : 114.4km
走行時間 : 5時間23分
平均速度 : 21.3km/h
最高速度 : 45.0km/h