お伊勢参らばお多賀へ参れ

今週も運動のためサイクリング…
と思っていたら朝寝坊の上、教育テレビの"将棋の時間"を見てしまった。
(最近、後輩のK君の影響で微妙に将棋に興味を持っていたりする。)
結局、出発したのは昼の12時。
いくらなんでも遅すぎるので、走れるだけ走って電車で帰って来るつもりで走り始めた。
目標はとりあえず多賀大社を選んだ。

落日との戦い : 京都→大津→近江八幡八日市多賀大社

近江八幡まではいつものように山科経由で大津に入って、そこからは彦根道。
近江八幡からも彦根道を走り続けてもよかったのだが、
このルートは彦根方面へ行く時にはほぼ毎回使っているので走り飽きている。
なので、今回は変化を求めて八日市経由で走ることにした。




畦道に咲く大輪の花
野洲から近江八幡に掛けてはひたすら田園地帯が続く。
その畦道に咲いたタンポポがふと気に止まった。
小さな花だが、その鮮やかな黄色さには強い存在感がある。
[ D200 + Sigma MF fisheye 16mm / 絞り優先AE(0.0) F4 1/640sec ISO-100 ]


近江八幡から国道421号八日市へ。
八日市で小休止していたら午後4時になってしまった。
陽がある内に多賀大社にたどり着けるか微妙な所だったが、
折角ここまで走ったので、行ける所まで行こうという事で再出発。
八日市から県道13号で北上。
このあたりは向かい風が厳しく、頑張って漕いでも20km/hを切るほどだった。
ほとんど寄り道もせずに走って何とか5時過ぎに多賀大社に到着。

多賀大社

「お伊勢参らばお多賀に参れ、お伊勢お多賀の子でござる」
「お伊勢七度熊野へ三度、お多賀様へは月参り」
といったキャッチフレーズで、中世から近世に掛けて多くの庶民が多賀大社を参詣した。
伊勢神宮へは既に自転車で行った身としては、やはり行っておきたい所だ。
(「お多賀様へは月参り」はさすがに無理だが。)




多賀大社 拝殿
多賀大社の建築は拝殿、回廊、本殿まで桧皮葺で重厚な印象だ。
夕暮れが迫り人もまばらなこの時間帯、静かな境内には特有の緊張感があった。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(-1.5) F4 1/40sec ISO-100 ]




お多賀杓子
多賀大社はお玉杓子(おたまじゃくし)の起源となったお多賀杓子でも有名だ。
昔は米をよそうのにお玉杓子みたいな物を使っていたらしい。
それが米の調理法の変化に伴っていまのしゃもじになったようだ。
お多賀杓子の子孫のしゃもじに願いを書いた物が多数奉納されていた。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(-0.5) F2.8 1/25sec ISO-200 ]




影絵
多賀大社を見終えると陽が落ちて周囲が暗くなり始めていた。
西の空は夕日の残照で赤く照らされている。そこに存在感のある一本の木が生えていた。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(0.0) F2.8 1/250sec ISO-200 ]

暗闇との戦い : 多賀大社→南彦根近江八幡→大津→京都

多賀大社から南彦根方面へ走っている間に日が暮れてしまった。
いつもなら自転車をたたんで輪行で帰ってくるのだが、彦根-京都間は勝手知ったる道。
案外夜でも走れるのではないか、という事で強化した前照灯を頼りに走り始めてみた。


走ってみると意外と問題無い。
偶然にもこの日は満月に近い月。月明かりの明るさにもかなり助けられた。
所々ひたすら田んぼで暗い場所もあったが、そういう場所は見通しがいいので大丈夫。
交通量も少なく、近江八幡で休憩を取ったりしながら夜行で帰ってくることができた。
(まあ、夜走っても面白くないのであまりやりたくは無いが。)

まとめ

この日の走行距離は147.2km。
行きで逆風に悩まされた事もあって体力的にはそうとうキツかった。
いつもなら何ということの無い逢坂越えと蹴上越えに苦戦する始末だった。
まあ、以前から行ってみたかった多賀大社に行く事ができ、
走行距離も十分あったので満足のサイクリングだった。
反省点は…やはり寝坊をしないようにする事だろう。



走行距離 : 147.2km
走行時間 : 7時間00分
平均速度 : 21.0km/h
最高速度 : 42.5km/h