梅の香り / 通算5000km : 柳生から月ヶ瀬へ

今週もサイクリング。
本来なら来週頭にある研究会発表の準備で余裕はないはずなのだが、
今週は色々とフラストレーションがたまる事が多かったので
一日だけ色々と忘れて自転車で走ることにしてしまった。
行き先は柳生、月ヶ瀬方面。梅花のシーズンなので有名な月ヶ瀬梅林を見るのが目的。

お茶の香りとともに : 京都→宇治→和束→笠置

京都から柳生方面への地図上での最短ルートは宇治田原から和束を抜けるルート。
このルートは犬打峠(360m)を越えなければならないのでややしんどいのだが、
平坦で単調な市街地を走るよりは断然面白いので走ることにした。
とはいっても以前に走ったことはある(和束から海住山寺へ)ので気は楽。
最後に厳しい登り(和束町に入った後)があるが、そこからは峠まではもうすぐ。
どちらかというと、峠を過ぎた後の急な下り(所々コンクリート舗装になっている)の方が怖い。
下りきった先にある和束のコンビニで昼食休憩をとった。




輝く水の流れ
犬打峠への登りの最中、道の脇に綺麗な沢があった。
走っていた道から降りられるようになっていたので降りてみた。
緑につつまれた中を沢が流れていて気持ちいい。
こういう景色が見られるならば峠を登る甲斐もあるというものだ。
[ D200 + Tokina AT-X DX PRO 12-24mm F4 / 絞り優先AE(-1.0) F6.7 1/10 ISO-100 (PL)]


和束からは急坂を下る木屋峠を下って木津川沿いの国道163号へ出る。
しばらく西に走れば笠置に到着する。

剣豪の隠れ里 : 笠置→柳生

笠置から柳生へは再び登り坂。
山道をゆっくり登っていくと急に山に囲まれた小さな平地が現れる。
柳生は山間の隠れ里といった趣だ。
とはいえ、柳生に関しては全く下調べをしてなかったのでどこを見るべきかが分からない。
とりあえず、看板が出ていた柳生藩家老屋敷に行ってみた。
家老屋敷は武家屋敷らしい低い天井のほかは普通な印象だったのだが、
作家の山岡荘八が買い取って時折住んでいたらしい。
小高い場所から柳生を見渡せるロケーション。いかにも作家が好みそうな場所だ。


その後は家老屋敷から大きな屋根が見えた正木坂剣禅道場へ。
建物自体はそう古くは無さそうだったが、何より剣豪の里に剣道場があるのがいい。
やはり柳生といえば剣豪、こうでなくては。

ダム湖と梅林 : 月ヶ瀬

柳生をもう少し見て廻りたい気持ちもあったが、
やはりシーズンの梅を見に行かなければならないので月ヶ瀬へ向かう。
柳生から月ヶ瀬は緩やかなアップダウンのある走りやすい道だ。
最後に一気に高度を落として月ヶ瀬湖に到着。
月ヶ瀬湖のあたりは梅林目当ての観光客で結構賑わっていた。
湖畔のドライブインで二度目の昼食をとって、梅林見物へ出かけた。




ダム湖と梅林
月ヶ瀬湖は高山ダムのダム湖
そのほとりに梅林が点在していて月ヶ瀬梅林と総称されている。
ダム湖らしい吊り橋をバックに梅の花を撮影。
[ D200 + Tokina AT-X DX PRO 12-24mm F4 / 絞り優先AE(+1.0) F22 1/18 ISO-100]




透明感
逆光に透ける梅の花に枝の影が映っている。
背景には光を反射する湖面を入れて変化をつけてみた。
[ D200 + Tamron SPAF 90mm F2.8 MACRO1:1 / 絞り優先AE(+1.0) F22 1/18 ISO-100]




誇張
上の写真とは逆に、広角レンズで接近して撮影。
広角レンズの効果で枝の距離感が誇張されて、花が迫ってくる感じにしてみた。
[ D200 + Tokina AT-X DX PRO 12-24mm F4 / 絞り優先AE(+0.5) F3 1/1000 ISO-100]

重力式アーチダム〜帰還 : 月ヶ瀬→笠置→木津→京都

月ヶ瀬湖を後にしてそろそろ帰途につく。
当初の予定では月ヶ瀬街道で柳生から奈良へ抜けるつもりだったが
時間も体力も足りなさそうだったので北へ向かって木津川沿いに帰ることにする。
月ヶ瀬から高山ダムまでは湖岸沿いなので平坦だとばっかり思っていたのだが、
意外とアップダウンがあって驚いた。
一旦登ってから下ると高山ダムに着く。




高山ダム
形式は重力式アーチダム。アーチ構造で水圧を支えるアーチダムと
自重で支える重力式コンクリートダムの混ざったような形式だ。
月ヶ瀬梅林は600年ほどの歴史があったらしいのだが、
このダムの建設でダム湖に沈むことになってしまった。
そのために古木を移植し、新たに梅の木を植えて場所を変えて梅林を維持したらしい。
昔の梅林が沈んでしまったのは残念だが、湖畔の梅林というのもそれはそれで美しい。
洪水対策としてダムは当然必要な訳で、色々と難しいものだ。


高山ダムからさらに川沿いに下って南山城で木津川に合流。道も国道163に合流する。
帰りは山越えをする体力も時間も無いのでおとなしく水の流れに沿って木津まで走る。
木津あたりで日没を迎えたが、ここから京都までは夜でも走れる道を知っているので問題なし。
さすがに疲れていたのでゆっくり流して帰還した。

まとめ

今回の走行距離は139.7km。
月ヶ瀬までの前半は概して山がちなルートだった事を考えると結構ハードなコース。
その割には意外と疲れなかった気がする。
そして、ブログに掲載したサイクリングの累積走行距離が今回で5000km達成。
直線距離なら...シンガポールあたりだろうか?結構走ってるものだ。



走行距離 : 139.7km
走行時間 : 7時間3分
平均速度 : 19.7km/h
最高速度 : 42.5km/h