山トレーニング : 能勢妙見へ

相変わらず自転車に乗っている場合ではないのだが、
来週以降は行けそうにもないので今月ラストという事で走ってきた。
行き先は山道トレーニングという事で能勢の妙見山を選んだ。

行き : 京都→亀岡→妙見山

京都からまずは国道9号の老ノ坂峠越えで亀岡盆地へ。
毎度この老ノ坂越えは苦痛でしかないが、丹波方面へはこのルートしかないので仕方ない。
亀岡から国道423号(摂丹街道)で能勢方面へ走る。
途中"明智戻り岩"という看板が出ていた。
本能寺の変の際、居城の亀山城(亀岡)から中国攻めの援軍に向かう予定で
ここを進んでいたのだが、急遽取って返して本能寺を襲った。
ここがその取って返した場所らしい。
自転車で走っていると歴史上の人物がどこで何をやったのかが実感できるのが楽しい。


亀岡から府境まで登り基調の道が続くが、傾斜はそれほどでもない。
交通量もそれほど多くなく、割と気持ちよく走れた。
大阪府に入ってすぐの所で国道423から右へ分かれて府道605号に入る。
ここからが本格的な妙見山への登りだ。
さすがにこっちは結構な傾斜。フロントギアをローに入れてじっくり登った。
標高470mの野間峠の鞍点からさらに尾根沿いに標高660mの妙見山へ。
登りはきついが登っただけ自分がいままで走っていた道が下に見えるのが気持ちいい。
ゆっくりと登って妙見山の駐車場に到着した。

能勢妙見

この能勢妙見山日蓮宗霊場になっている。
本殿の名前が開運殿だったりして祈願寺の雰囲気だ。
山の上に寺院や神社を作るというのはよくある事だが、
"世俗から離れる"、"山に神霊が宿る"とかいった理由以外にも、
単純に"しんどい思いをして参ればご利益がありそう"なんていうのもありそうな気がする。




勇ましい幟
坂を登りきった所で出迎えていたのはこの大きな幟だった。
何となく、日蓮宗らしい(といっていいのか分からないが)勇ましい雰囲気がある。
境内には砲弾をかたどった慰霊碑もあったりして、やっぱり勇ましい感じだ。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(-0.5) F8 1/500sec ISO-100 ]




面と線と点と
境内の見晴らしのいい場所にひときわ目立つガラス張りの建物が建っていた。
星嶺という名前らしいが、信徒会館との事。
全面ガラス張りの仏教建築という中々意欲的な建物だ。
仏教建築といえば古代から続く伝統木造建築か、
その簡易版としての記号化されたコンクリート建築が主な訳だが
こういった新しい様式への挑戦もいいと思う。
写真は建物の一部を切り出して、アクセントにガラスに反射する太陽を入れて
抽象的に見せてみた。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(0.0) F8 1/640sec ISO-100 ]




開運殿 (能勢妙見 本殿)
今回は広角系のレンズを持っていなかったので引きがとれなかった。
仕方ないので本殿はこんな写真で。本殿は彫刻がほどこされたいかにも江戸時代らしい建築。



おでん、うどん
本殿の横では参拝客相手の休憩処が営業していた。
長い坂を登って来た身には"おでん"とか"うどん"とか非常にそそられたのだが、
時間が押していたので寄らずじまい。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(+0.5) F5.6 1/320sec ISO-100 ]

帰り : 能勢妙見→池田→箕面→高槻→京都

能勢妙見を見終えて帰途につく。
亀岡には引き返したくないので南下して池田まわりで帰ることにした。
府道4号の急な下り坂を下りきって国道423号に戻る。
戻ってからも池田までひたすら下り。
楽は楽だが交通量が多く、路肩も狭いのでやや走りづらい。
谷を抜けれて池田の市街地に到着。で、大広寺に少し寄り道。




不許葷酒入山門
大広寺は池田城主の菩提寺曹洞宗
この山門はいかにも禅宗といった感じだ。
左下の石碑は"不許葷酒入山門"と書いてあって
"酒や臭いの強い野菜(ネギ、ニンニクなど)は持ち込んではならない"という意味らしい。
禅宗の寺院でよく見かける。この辺りも禅宗の厳しい雰囲気があっていい。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(0.0) F8 1/45sec ISO-100 ]




仏を選ぶ
選仏場とは座禅堂のこと。座禅によって仏となる者を選び出す、といった意味なのだろう。
これまた自力本願の禅宗らしい。
[ D200 + Tokina AT-X PRO 28-70mm F2.8 / 絞り優先AE(-1.0) F2.8 1/15sec ISO-100 ]


寄り道の後は府道9号で箕面を経て茨木の北部へ。
しばらく国道171号を走った後、旧西国街道で高槻から京都へ戻った。
走行距離は123.2kmだった。

まとめ


走行距離 : 123.2km
走行時間 : 6時間29分
平均速度 : 19.0km/h
最高速度 : 42.5km/h