リハビリサイクリング : 石塔寺へ

ここの所積極的にサイクリングに行けていなかった。
主要因は研究が忙しかった事だが、
3月頃から膝に違和感を感じていたのも理由だった。


前回の奈良行きでは大分マシになってきた感じだったので、
リハビリも兼ねてやや遠めの距離を走ってきた。
行き先は滋賀県石塔寺。途中、国宝の本殿を持つ神社二ヶ所にも寄ってきた。

京都→苗村神社

滋賀県へはいつも通り山科経由で大津へ。
大津からは彦根道を北上して近江八幡の手前の篠原へ。
篠原のスーパーで昼食後、ルートを東にとって最初の目的地、苗村神社(なむらじんじゃ)へ。




苗村神社 西本殿 (国宝)
鎌倉時代後期の建築。三間社流造で屋根は桧皮葺。
周囲を玉垣に囲まれていて近づけないのが残念。
この神社はこの本殿以外にも東本殿、楼門、神輿庫、境内社本殿(二棟)など
多くの重要文化財を持っている。

苗村神社 → 石塔寺

苗村神社からこの日の目的地の石塔寺(いしどうじ)へ向かう。
この辺りは広い田園風景が広がっている。
半分は田植えが終わったばかりの水田、もう半分は実りつつある小麦で
その対比がいいコントラストをなしている。
湖東平野の広さを実感しながら走っていると、途中で古墳らしきもの見つけた。
急ぐ旅ではないので寄り道することに。




久保田山古墳
この久保田山古墳と隣の雨乞山古墳は、あかね古墳公園として整備されている。
写真では前方後円墳のように見えるが、分類としては二箇所の造り出し付きの円墳。
前からこういった石で葺いた様子を再現している古墳に
登ってみたかったので、浮かれて登って楽しんだ。
隣の雨乞山古墳はちょっとめずらしい方墳(四角形)で、これまた登る事ができる。
上からの見晴らしも良くて楽しい場所だった。


古墳をひとしきり楽しんで、石塔寺へ向かった。
あかね古墳公園から石塔寺までは割りと近かった。




石塔寺 石造三重塔 (国重文)
奈良時代前期の建立。
日本で一般的な形状の石造三重塔とは大きく異なった外観を持ち、
朝鮮半島に残る石塔に類似している。
この石塔寺近辺の蒲生郡百済からの渡来人が移住してきたらしいので、
この石塔もそういった百済系の人々が建てたのだろう。
この塔を見ながら、当時の朝鮮半島からの影響と、その直後から始まる分化
(こういった様式の塔は結局日本では流行らなかった)について考えていた。

石塔寺→大笹原神社→京都

目的の石塔寺を見終えて、次の目的地について考える。
当初の予定では体力と時間があれば湖東三山へ向かうつもりだったが、
時間的に間に合わなさそうだ。
中途半端に進んで輪行するのも面倒なので自走で京都へ帰る事にした。
帰途、近くを通りかかった大笹原神社へ寄り道。




大笹原神社 本殿 (国宝)
室町時代の建築。三間社入母屋造で桧皮葺…という能書きは帰ってから見た。
大笹原神社には夕方頃に着いたのだが、
境内は蚊がすさまじく、周囲をブンブン飛び回っていた。
少しでも立ち止まると体中喰われて酷い事になりそうだったので、
立ち止まらずに歩きながら見てまわった。
そのせいで社殿については殆ど覚えていない。訪れるなら冬が良かったのだろうか。


大笹原神社を見た後は勝手知ったる彦根道で大津へ、さらに山科経由で帰還。
気にしていた膝の調子も大分良くなっていて一安心。
もうしばらく様子を見てから、また山間部にも足を伸ばしたいものだ。

まとめ


走行距離 : 122.0km
走行時間 : 5時間50分
平均速度 : 20.9km/h
最高速度 : 43.0km/h