蕎麦と温泉 (18きっぱーシリーズ2) : 出石・城崎へ

前回のサイクリングが7/20。それから2週連続で週末に雨。
その次の週はつくばでミーティング、と全然自転車に乗れていなかった。
夏も後半になった最近、ようやく夏らしい気候になってきた。
暑い夏の日、水をかぶりながらのサイクリングへ出かける事に。
行き先は出石、城崎方面。福知山まで輪行してから走った。

蕎麦を目当てに : (二条→)福知山→出石

福知山駅で自転車を組み立てて出発。
しばらくは国道9号を走るが、すぐに出石方面へ向かう国道426号へ入る。
ここはゆるやかな峠越えの気持ちいい道だった。
あまりの暑さに頭から水をかぶりながらも快調に登っていく。
登尾トンネルを抜けると今度は気持ちいい下り。30km/hを越えるペースで快走した。
気持ちよく走っていると気が付けば着いていた、
といった感じで最初の目的地、出石に到着。




ある夏の日
国道426号を登っている途中で見かけた光景。
何という事はない普通の景色なのだが、何か感じるものがあってシャッターを切った。
どこまでも濃い緑と雲一つ無い青い空がこの日の暑さを物語る。
そこに流れる山間らしい川の清涼感に救われる気がした。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X Pro 28-70mm F2.8 ]

皿そば : 出石

出石に着いたのは11時半ごろ。お昼にはやや早いが
自転車で走ってお腹が空いていたので昼食にすることに。
食べるのはもちろん出石名物のそば。



出石の皿そば
出石にやって来た目的の一つが名物のそばを食べる事。
街にはたくさんのそば屋があってどこに入るか迷うが、
とりあえず目に付いた店に入ってみた。
出てきたのは小さな皿に一口分ずつ盛られたのが5皿。薬味や卵などが充実していた。
蕎麦は概して関東の方が美味しいと思うが、ここの蕎麦はさすがに美味しかった。




辰鼓櫓のある街並み
辰鼓櫓は元々は出石城主の登城を知らせる鼓櫓だったらしい。
明治初期に時計が取り付けられて時計台になったようだ。
和風の櫓に洋風の時計が取り付けられているミスマッチが面白い。
この櫓は趣のある出石の街並みにいいアクセントになっている。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X Pro 28-70mm F2.8 ]

城崎にて : 出石→玄武洞→城崎

出石を出発して北の城崎へ向かう。
水量豊かな円山川沿いの気持ちいい道なのだが、向かい風が強かったのがつらかった。
豊岡を過ぎて途中の観光地、玄武洞に寄り道。



柱状節理
"玄武洞"という名前を聞いて鍾乳洞のような洞窟を想像していたのだが、
この玄武洞は洞窟というよりすごく大きいほら穴、といった感じだった。
ここの見所は溶岩が固まる時にできる柱状節理だろう。
溶岩が外側から内側へ向けて冷えていく際に、
結晶が発達するように規則正しい模様を造っていってできるのがこの柱状節理。
玄武洞本体は工事中で近づけなかったのがちょっと残念だった。(写真は隣の白虎洞)


玄武洞から少しばかり走るとすぐに城崎に着く。
城崎といえば当然温泉なのだが、あまりのんびりしたくなかったので温泉はパス。
この日は久々のサイクリングだったので、観光するよりとにかく走りたかった。
城崎に来て温泉に入らないのもどうかと思うが
まあ、そういった楽しみは温泉旅館にでも泊まってゆったりする時でいいだろう。
とりあえず駅前の手水みたいな所で指先だけ温泉に浸かっておいた。


出石で食べた蕎麦ではやはり腹持ちが悪かったようで、かなりお腹が空いていた。
これでは走れないので、駅近くの食堂で二回目の昼食。
自転車で来たと言うと珍しがられて食堂の人に色々聞かれた。
自転車で旅をしているとこういった思わぬコミュニケーションが取れるのがいい。




趣ある温泉街
城崎のメインストリートはこの川沿いの柳並木の道だろう。
この道に沿って多くの温泉宿が軒を並べている。
浴衣姿で歩いている宿泊客もいたりして、なかなか趣がある。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X Pro 28-70mm F2.8 ]

余力消費 : 城崎→香住

今回のサイクリングの目的地はこの城崎だったのだが、
走行距離はまだ70kmで全然走り足りない。
余った体力を消費するため、時間が許す限り遠くへ走ることにする。
幸い、この辺りは山陰本線が併走しているのでどこからでも帰ることができる。


まずは城崎から県道9号で鋳物師戻峠を越えて竹野へ。
竹野は日本海に面した港町で、昔は北前船の寄港地として栄えたらしい。
さらに県道11号で海岸沿いに西へ走る。
この辺りになると、帰りの列車の時間を気にしながらの走行。
次の駅までどれくらい掛かりそうかを見積もりながら走った。




絶妙なバランス (はさかり岩)
竹野近くの海岸沿いを走っていると、二つの岩の間に岩が挟まっているのが見えた。
自然にこんな物ができるのに驚く。やはり日本海沿いの光景は変化に富んでいて面白い。
[ Nikon D200 + Tokina AT-X Pro 28-70mm F2.8 ]


結局、この付近では大き目の街の香住に何とかたどり着くことができた。
走行距離も100km近くになって満足。
香住駅で自転車を畳んで帰りの電車を待っていると、やってきたのは気動車だった。
どうやら城崎温泉より向こうは電化されていないらしい。
京都まで4時間近くも掛かってようやく帰還した。

まとめ


走行距離 : 98.1km
走行時間 : 4時間52分
平均速度 : 20.1km/h
最高速度 : 41.0km/h