コインいっこ : 水戸から袋田の滝へ (つくばシリーズvol.5)
つくばシリーズ最後のサイクリング。
前日にちょっとした打ち上げがあって、
バドミントンやキャッチボールなどをしてはしゃいでしまったので
(すごく楽しかったけど)体がやや筋肉痛気味。
天気予報も雨っぽかったのだが、持ち直しそうだったので走りに出かけた。
行き先は日本三名瀑のひとつ、袋田の滝。
つくばからでは厳しそうなので水戸まで輪行して、そこから走った。
前回の終了地点が水戸だったので、コインいっこ入れてコンティニュー。
(実際は土浦→水戸は950円だけど)
水戸→竜神大吊橋
水戸から水郡線沿いに北に向かって走り始める。
この日は風が強く、平地で前傾姿勢をとっても20km/h強程度しか出なかった。
ただただ風に耐えながら最初の目的地の佐竹寺を目指す。
佐竹寺 本堂 (国重文)
佐竹寺は戦国大名の佐竹氏によって再興された寺院だ。
本堂は戦国時代の建築で茅葺き寄棟の大きな屋根が印象的だ。
(やっぱり関東にはこういったもっさりした屋根の建築が多いような気がする)
写真では見づらいが、正面の向拝の上に佐竹氏の家紋"扇に月丸"があしらわれている。
佐竹寺のある常陸太田は佐竹氏の根拠地。
太田城跡など見たいものも多かったのだが、時間が無いので先を急ぐ。
県道33号で八溝山地に突入。
久慈川沿いの国道118号という選択肢もあったのだが、
県道33号沿いにある竜神大吊橋というのを見てみたかったのでこっちを選んだ。
しばらく走ると竜神大吊橋への分かれ道がある。ここから標高差100mほどの急坂を登って吊橋へ。
竜神大吊橋
長さ446m、支間長375mで歩行者用の橋としては「本州」最長を誇る。
昔は日本最長だったらしいのだが、大分県の九重"夢"大吊橋ができて日本一では無くなったようだ。
下にあるダム湖面まで100mの高さがあって、高度感が楽しい。
数カ所で床がガラスになっている所があるのも楽しませ方を心得ていていい。
残念なのは渡った先に何も無い事。橋というのはやはり渡るための建造物であって欲しいものだ。
[ Nikon D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S ]
支える金具
大吊橋のケーブルと路盤を接続する金具。
いまいち頼りない感じがするのは僕だけだろうか。
これに自分が立っている橋が支えられていると思うとちょっとムズムズする。
[ Nikon D200 + Ai Nikkor 28mm F2.8S ]
竜神大吊橋→袋田の滝→矢祭
橋を堪能した後は袋田の滝へ向かう。
袋田の滝があるのは久慈川沿いの谷なので県道33号の谷からはちょっとした峠越え。
思ったよりきつい坂が現れて驚いたが、距離はたいした事なかった。
11.5%
袋田の滝へ向かう途中の小さな峠。
斜度11.5%の標識を見たときは驚いたが、この標識からすぐの所でピークだった。
写真ではしんどさが伝わらないのが残念。
峠を越えた後は観光りんご園が広がる中のなだらかな道を下って袋田へ。
国道から袋田の滝への道は三名瀑だけあって、土産物屋が軒を連ねていた。
そこから有料のトンネルを通って滝を見に行く。
水量が少ない
袋田の滝は思っていたより幅も高さもある大きな滝だった。
といっても滝といってイメージするような水がなだれ落ちてくるような物ではなく、
四段になった岩の表面を伝って流れているといった趣。
これを見るまで"冬になると凍結する"という意味が分からなかったのだが、
ようやくどんな感じになるか想像する事ができた。
それっぽいけどまだ早い
そろそろ紅葉が見頃かと思ったのが袋田の滝を見に来た理由だったのだが、
どうやらまだ少し早かったようだ。
それっぽい写真を撮ってみたが、水量がないのと紅葉がイマイチなのとで微妙な感じに。
[ Nikon D200 + Ai Nikkor 135mm F2.8S ]
袋田の滝を見た後は大子の町へ。既に暗くなりかけていたので
ここで終了にしてもよかったのだが、もう少し走ると福島県との県境がある。
折角なので福島県に足を踏み入れてみようと北上する。
だいぶ暗くなった頃、ついに県境に到着。ここからは関東ではなく東北だ。
みちのくへ
ついに関東を飛び出して東北へ入る。
関東脱出の目標はクリアーした。周囲はもう暗いので、近くの駅へ向かう事に。
矢祭町の中心地にある東館駅でサイクリング終了。
列車が来るまで時間があったので駅近くの食堂で夕食。
地元の人の言葉がなまっていて聞き取りづらかったのが、
いかにも遠くへ来た感じがしてよかった。
後、駅で若いにーちゃん達が危なっかしい遊びをしていたのも
いかにも田舎っぽい感じだ。
まとめ
走行距離 : 87.9km (つくば-土浦往復を足すと124.1km)
走行時間 : 4時間16分
平均速度 : 20.6km/h
最高速度 : 43.5km/h
