陽光さす山間の道 : 伊勢街道 (大和上市→滝原)

今週もサイクリング。
雪に閉ざされる前に北(丹後or生野)へ行きたかったのだが
天気予報によると北近畿はあいにくの悪天候
南で山間の道を楽しめる場所を、という事で
前々回の伊勢本街道と近くなってしまうが伊勢街道を走る事にした。
伊勢街道は国道166号沿いに奈良県中部から松阪へと向かう道。
前々回の終点が松阪だったので、今回は途中で南へそれて滝原へ向かうルートにした。

渓谷登り : 大和上市→高見峠(トンネル)

朝は近鉄京都線の急行で橿原神宮前へ。そこで乗り換えて吉野線で大和上市で下車。
ここで自転車をセットアップして走り始める。
最初は国道169号線吉野川沿いに走る。
宮滝で左に折れて国道370号、県道16号と高見川沿いを走る。
ずっと右手に渓流を見ながらの気持ちのいい道だった。




渓流沿いを走る
晴れた初冬の休日、高見川の渓谷にも陽光が差し込んでいて
絶好のサイクリングロードになっていた。
風向きも追い風で景色を楽しみながら気持ちよく走った。
[Nikon D200 + AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 VR / 絞り優先AE(F8 補正0.0)]




秋の忘れ形見
秋の象徴の柿の木に、柿の実のへただけが取り残されていた。
秋が過ぎ去ってしまって、もの悲しい感じだ。
[Nikon D200 + Reflex Nikkor C 500mm F8 / 絞り優先AE(F8 補正+0.5 ISO-800)]


東吉野村の中心地から丹生川上神社(中社)へ向かう。
ここの石灯籠は重文らしいのだが、結局どれがその石灯籠なのかよく分からなかった。
さらに高見川沿いに走って行くと、遠くに高見山が見えた。




和製マッターホルン
国道166号との合流地点から高見山が見えた。
手持ちのツーリングマップルに"和製マッターホルン"と紹介されている。
マッターホルンは言い過ぎかもしれないが、中々にカッコイイ山容だ。


ここからは高見峠に向かって高度を上げていく。
ここも相変わらずの強い追い風のお蔭で楽に高度を稼ぐ事ができた。
思っていたより早く高見トンネル入り口に到着。
余裕があったので旧道の高見峠へ行こうかと思ったが、
通行止めの標識が出ていたのでおとなしくトンネルを抜ける事にした。
トンネルを抜けるとループ状の道でダイナミックに高度を下げていった。




光差す渓谷
高見トンネルを抜けたあたり、ループ状の道は見晴らしが良かった。
深い谷に光が差し込んているのを逆光気味に写してみた。
[Nikon D200 + AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 VR / 絞り優先AE(F8 補正-0.5)]

谷沿い下り〜滝原宮 : 高見トンネル→滝原→伊勢柏崎

高見峠を越えた後は櫛田川沿いに下り坂になった道を走る。
追い風で下り坂、さらに路面状態も良く、お蔭で気持ち良く飛ばして走れた。
このまま走ると松阪方面へ出てしまうので国道422号で南へ折れる。
ここは小さな峠越え(湯谷峠)だったが、特に問題なく越える事ができた。
峠を越えると宮川沿いの谷をまた下る。相変わらず高速走行で駆け抜けた。




木の香り
このルート沿いには何箇所かの製材所があった。
やはり山間部で林業が盛んなのだろう。
樹皮をむかれた木からはいい香りがただよっていた。
[Nikon D200 + AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 VR / 絞り優先AE(F8 補正+0.5)]


さらに三瀬谷ダムのダム湖沿いを下ると国道42号とぶつかった。
国道42号は紀伊半島の外周をつなぐ幹線国道だ。
この国道沿いに南の滝原まで走る。さすがに交通量が多く走りづらかった。
滝原で伊勢神宮の別宮、滝原宮へ向かう。




滝原宮 本殿
滝原宮は伊勢神宮の別宮で、神宮と同じ天照大神を祭っている。
本殿の様式も神宮と同様の神明造で、隣に式年遷宮用の土地があるのも同じだ。
この雰囲気がいかにも伊勢にやって来た事を実感させてくれる。
参道に立ち並ぶ太い杉も印象的だった。


滝原宮を見た後、すぐ近くの道の駅"奥伊勢木つつ木館"で休憩。
出発する頃には時刻は4時頃。うっすらと暗くなりかけている。
行ける事ならこの先の紀伊長島まで走りたかったのだが、とても行けそうにない。
とりあえず行ける所までは走ってみようと国道42号を南下する。
伊勢柏崎に着いた辺りでほぼ暗くなってしまった。
市街地ならともかく、山間部の二桁国道を夜走るのは怖すぎるので仕方なく終了。
伊勢柏崎駅で自転車を畳んで輪行で帰ることにする。


帰りは伊勢柏崎→[紀勢本線]→亀山→[関西本線]→柘植→[草津線]→草津→山科で帰還。
列車は各駅停車のディーゼルカー(草津線は電車)で遅いのだが、
乗り継ぎがよくて3時間半程で帰ってくることができた。

まとめ

天気は快晴。風は順風。ルートは山間部の交通量の少ない快走路。
文句のつけようの無い気持ちのいいサイクリングだった。
平均速度の高さがこの日の快走っぷりを物語っている。
ただ、日が短くて走れる時間が限られているのが残念だ。


走行距離 : 100.4km
走行時間 : 4時間21分
平均速度 : 23.1km/h
最高速度 : 52.5km/h


AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 VR
Voigtlaender Nokton 58mm F1.4
Reflex Nikkor C 500mm F8