忘年会の余禄 (前編) : 諏訪大社めぐり

この週末の土曜日に先輩主催の忘年会が東京であった。
論文書きで疲れていたので気分転換も兼ねて出席。
さらに、せっかく東京まで遊びに行くなら、と行き帰りの行程にサイクリングを組み込んだ。
行きの寄り道は京都と東京の中間付近という事で諏訪大社を選んだ。

輪行前半 : 京都→[のぞみ]→名古屋→[ワイドビューしなの]→塩尻→下諏訪

早朝ののぞみで名古屋へ向かう。
名古屋からは中央本線の特急しなの(長野行き)に乗り継ぐ。
ところが、新幹線に乗ってみると"京都名古屋間で降雪のため徐行運転します"の放送があった。
確かにこの日は冷え込んでいたが、徐行する必要があるほどの降雪とは。
滋賀県に入り、野洲川を越えたあたりからいきなり一面の銀世界。
岐阜はおろか、名古屋に入っても雪が積もっている有様だった。
しなのへの乗り継ぎが不安だったが、しなのは接続待ちをしていてなんとか乗り換えられた。


しなのは中央本線で名古屋から長野へ向かう特急電車。
山間部でカーブが多い路線だが、車両を傾ける機構(振り子列車)を装備していて
カーブでもスピードを落とさずに曲がっていく。
そのスピード感と、普通列車を待避させながら走っていく優越感が
普段は待避待ちの多い普通列車を多用する身には気持ちいい。
塩尻に着くとやはり景色は真っ白。ここで乗り換えて諏訪湖近くの下諏訪へ向かった。

諏訪四社めぐり

下諏訪に着いて、まずは路面状態を確認する。
主要な所は融雪されていて、自転車でも何とかなりそうだったので自転車をセットアップ。
目的の諏訪大社めぐりをはじめる。
諏訪大社は上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮の四箇所に分かれている。
まずは下諏訪付近にある下社の二社を訪ねる。




雪化粧の社殿 (諏訪大社 下社春宮 拝殿)
最初に下社春宮を訪ねた。社殿は積もった雪をかぶっていて、
神社ならではの緊張感を増していた。
[ Nikon D200 + AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 VR ]




存在感 (春宮 二の御柱)
諏訪大社の社殿は御柱とよばれる木が四隅に建てられている。
大きな木が建てられている有様が存在感を放っている。
六年に一度の御柱祭(来年らしい)に建てかえられるようだ。
[ Nikon D200 + AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 VR ]




小さな御柱
下社春宮の近くにあった摂社(?)。
小さな社だが、その四隅にはしっかりと御柱を建てている。
このほかにも小さな石の祠にもそのサイズに合った御柱が建てられていた。




降って来そうな注連縄 (秋宮 神楽殿)
続いて下社秋宮へ移動。
秋宮の拝殿は残念ながら工事中で見られなかった。
拝殿前の神楽殿(国重文)が拝殿の替わりのようになっていた。
楽殿には巨大な注連縄が掛けられていて、参拝者の頭上に降って来そうな感じだ。
[ Nikon D200 + Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S ]


下諏訪を後にして上社のある茅野へ移動。
諏訪湖沿いを半周するような形で走る。
湖岸沿いの道を湖を眺めながら気持ちよく走った。




諏訪大社 上社本宮 幣拝殿
諏訪大社の上社は守屋山を神体山としている。
本殿を持たず、山を御神体としているあたりに歴史ある神社という感じがする。
本宮の参道は何度か折れ曲がっていて不思議な動線になっていた。




凍てつく手水
最後は諏訪大社の上社前宮。
手水を見るとひしゃくが凍り付いていた。一足早い冬を実感。
[ Nikon D200 + Ai Zoom-Nikkor 80-200mm F4S ]

輪行後半 : 富士見→[あずさ]→八王子→[中央特快]→東京

諏訪大社の四社全部をめぐったので、後は時間が許す限り走ってみる。
東京での忘年会に間に合うために乗らなければならない特急あずさのダイヤと
にらめっこしながらのサイクリング。
国道20号を山梨方面へ。富士見峠まで登り勾配。
結局、富士見峠に着いたあたりで時間切れになってしまった。
富士見峠ではその名の通り富士山を遠くに見ることができた。


富士見駅で自転車を畳んで輪行
特急あずさで八王子へ。このあずさの車両は、車両後端の座席と壁の間のスペースに
固定式のテーブルが着いていて自転車が置けずに苦労した。
とはいえ、駅をいくつも通過する特急はやっぱり気持ちいい。
新幹線と違って"旅をしている感"がするのが在来線特急のいい所だろう。


翌日は富士五湖方面を走る予定だったので宿を八王子に取っておいた。
自転車を担いで都心へ入るわけにも行かないので八王子で自転車と荷物を置いて都心へ。
忘年会は懐かしい人に会えたりで楽しかった。