忙中"歓"有 : 岡山学会

3/20日から23日まで岡山で学会に参加した。
海外の研究所に勤めている先輩が奨励賞受賞の招待講演で学会に来ていた。
その受賞祝いパーティ(という名の奨励賞の賞金にたかる飲み会)があったので参加。
先輩の隣の席で久々に話をした。
このブログも読んでもらっていると聞いて(海外の研究所からのアクセスがあったので
予想はしていたけど)うれしいようなはずかしいような。
どうやらここは色々な人に読まれているようで、うかつな事は書けないなぁとも思ったり。


ここからはサイクリングの話。
今回の学会には新幹線輪行で自転車を持って行った。
学会期間中には一日だけ午前にセッションが無い日がある。
絶好の好天でもあったので、その午前中に自転車で走ってきた。

総社→足守

岡山に宿が取れなかったので総社に宿泊していた。なので出発地は総社。
昼過ぎには学会会場の岡山へ着かなければならないので、方角としては東へ向かう。
まずは町並みが有名な足守へ向かった。




竹取の雛
足守は江戸時代に足守藩が置かれた陣屋町
街を貫く街道沿いの商家街と、そこから奥に入った武家街からなる。
写真は商家街の方で見かけた雛飾り。竹に入ったかわいらしい飾りだ。
[ Panasonic Lumix FX-33 以下全て同じ]




足守藩侍屋敷 (杉原家邸宅)
こちらは道を一本入った武家街にあった足守藩の旧家老屋敷。
屋敷は武家の書院造で、質素ながらも所々にセンスの良さを感じる建築だった。
この足守藩は小藩(2万5千石)だが秀吉の正室のねね(北政所)の兄が藩祖。
やはりねねを通じて中央に関係があった事が
そういったセンスのよさを持ち込む原因だったのだろうか。




朝日差し込む書院
全体的に質素な建築だが、一番奥の書院は花頭窓をあしらっていてやや装飾的。
写真には殆ど写っていないが、欄間には幾何学的な装飾がしてあってなかなかおしゃれだ。
説明の人が屋敷にまつわる色々な話をしてくれて面白かった。

足守→岡山

足守を後にして次へ向かう。
そのまま岡山に行ったのでは走行距離が物足りないので、北の山間部へ入る事にした。
走りやすく、気持ちのいい国道429号で北へ走る。
吉備中央町(加茂川)から県道31号で宇甘渓(うかんけい)へ。
渓流の景色を左手に眺めながら快走。途中、河原邸という看板があったので立ち寄ってみた。




河原邸
河原邸は江戸末期の庄屋建築。石垣の上に建っていて見晴らしが良さそうだ。
茅葺の屋根でステレオタイプな庄屋のイメージだ。




和の空間
河原邸は中も一般公開されている。
土間から奥の座敷まで見通す事ができる。連続する畳が空間の広がりを強調している感じだ。


さらに県道31号を走って旭川と合流する金川に着く。
時間があれば建部へ行こうかと思ったが、午後から始まる学会に
間に合わなそうだったので帰ることに。
旭川沿いに南へ走る。山間から抜けたと思ったら割とすぐに会場近くの法界院駅に出た。
その後は何食わぬ顔で学会に出席してきた。

まとめ

半日でも知らない土地なら結構楽しめる物だ。
行きも帰りも谷筋の走りやすい道で気持ちよく走ることができた。
でも観光は江戸時代の屋敷ばっかり。特に意識した訳ではないのだが。
あと、ノートPCを無駄に背負って走る羽目になったのがちょっと堪えた。



走行距離 : 71.7km
走行時間 : 2時間58分
平均速度 : 24.3km/h
最高速度 : 46.5km/h