秀忠の進軍/東西合一 (前編) : 古河→軽井沢

今週もやっぱりサイクリング。日本での走り納めも近いので思い切って泊まりがけで行って来た。
行き先は長野方面。宿を軽井沢に取って出発した。

ぶんぷく : (つくば→)古河→高崎

つくばから出発でも走れない事は無さそうだったのだが、
つくば-古河間は走った事もあり、単調でイマイチなので車でショートカットする事にした。
古河駅近くの駐車場に車を止めて、自転車をセットアップして走り始める。
国道354号沿いに高崎付近まで関東平野をひた走る。
途中、茂林寺という寺院が分福茶釜の寺だというのを見て立ち寄ってみた。




茂林寺境内の桜
境内の枝垂れ桜が咲き始めていた。
Summaritの解放付近で撮るとハイライトにハローが回ってふんわりした感じの絵に。
[ Sony NEX-3 + Leica Summarit 5cm F1.5 ]




分福茶釜
これが狸が化けた分福茶釜の実物、らしい。
というか、分福茶釜って名前は覚えているのだが、どんな話だったかがイマイチ思い出せなかったりする。


分福茶釜を見た後も国道354号を西へ走り続ける。
この付近では概して追い風で、気持ちいいペースで走る事ができた。
もう一カ所、徳川家発祥の地という世良田東照宮へも寄り道してみた。




駒を繋ぐ
下馬の看板の所に自転車のチェーンをかけたら、何となく馬を繋いだみたいになった。
春のふんわりした空気を表したくて、これもSummarit解放付近で撮影。
[ Sony NEX-3 + Leica Summarit 5cm F1.5 ]




お目見以下
ここ世良田は新田氏の居館があった場所で、新田氏の子孫を称する徳川家もここを発祥の地としたらしい。
ここの東照宮日光東照宮の社殿を移築したものらしい。
当時は身分によってどこで参拝できるかが決まったみたいだが、現在では昇殿参拝すれば拝殿内まで(=大名クラス)、
本殿と拝殿の拝観料を払えば拝殿階下(=お目見以下/将軍に直接合えない「御家人」クラス)。
拝観料無しだと玉垣外(=庶民クラス)となっている。ちなみに僕はお目見以下クラス。
[ Sony NEX-3 + Minolta M-Rokkor 28mm F2.8 ]


東照宮に寄り道をしたので高崎へ向けて先を急ぎたかったのだが、
ここに来ていきなりの強烈な逆風でいきなりペースが落ちてしまった。
場所によっては20km/hも出ない有様。上州の風を甘く見ていたようだ。
この後には碓氷峠越えが待っているので脚を無駄遣いはできない。仕方なくスローペースで進んだ。

まっくらやみだ! : 高崎→軽井沢

高崎から旧中山道沿いに西へ進む。まずは信越本線の関東側の終点、横川まで走る。
じわじわと日没が迫って焦るのだが、登り坂と逆風で思うように進まない。
横川では"峠の釜飯"が名物なので楽しみにしていたのだが、釜飯を売っている店に着くと
僕の数人前で売り切れてしまった。これまた思うようにいかない物だ。
仕方ないので国道沿いの大衆食堂で夕食にして、暗くなりかけの碓氷峠越えに挑む事に。




日没迫る妙義山
横川へ向かって走っている途中、上毛三山のひとつ妙義山が左手によく見えた。
決して高くはないのだが、特異な山容が印象的な山だ。
[ Sony NEX-3 + Minolta M-Rokkor 28mm F2.8 ]




やっとの思いで
碓氷峠を登り始めたあたりで日が暮れてしまった。
自転車のヘッドライトの明かりだけを頼りに誰も通らない峠道を登るのは中々不安な気分になる。
斜度が緩いかわりに距離と高低差が大きいので、無心に長丁場を登りきった。
峠に着いた時は一人で歓声をあげてしまった。


碓氷峠を過ぎるとすぐそこに軽井沢の街が広がっている。
碓氷峠は群馬側は500mほどの高低差があるのだが、長野側はすぐそこに平坦な市街地が広がっている。
一方的な登りになっているせいでトンネルで抜けられず、以前は鉄道の難所として知られた所だったのだが、
今や長野新幹線が一気に登ってしまうようになり、在来線は廃線になってしまった。
この日は軽井沢駅のすぐ近くのホテルに入り、峠の登りで疲れた脚を癒しながら翌日に備えた。